IPv6へのスムーズな移行を阻む5つの落とし穴IPv6移行計画に潜む欠点を回避

既存の社内インフラの大部分がIPv6に対応していたとしても、各機器の機能、システムアーキテクチャ、拡張性、管理機能、プロバイダーのサービスなどを丹念に置く必要がある。

2011年05月20日 09時00分 公開
[Irwin Lazar,TechTarget]

 企業のWANインフラをIPv6に対応させる計画を策定するに当たっては、社内の製品ポートフォリオに含まれるハードウェアとソフトウェアを注意深く調べる必要がある。しかし、それだけでは十分ではない。IPv6移行計画に潜む落とし穴を避け、移行をスムーズに進めるための5つの注意点を以下にリストアップした。

 「IPv6への移行戦略──企業にとって最低限の準備作業とは」を参考にして移行準備を進めた読者は、「後はIPv6を実装するだけだ」と思っているかもしれない。だが、事はそれほど単純ではない。既存の社内インフラの大部分がIPv6に対応していたとしても、IPv6への移行は、IPv4を使わずにIPv6で通信するように各機器を再構成すれば済むわけではない。IPv6への移行計画を成功させるには、各機器の機能、システムアーキテクチャ、拡張性、管理機能、プロバイダーのサービスなどを丹念に検証する必要があるのだ。

落とし穴その1:ハードウェアかソフトウェアか?

 大多数のルータとスイッチはIPv6をサポートしているが、これらのネットワーク機器がIPv6パケットを転送する方法はさまざまだ。大容量コアルータは一般に、専用ハードウェア(ASICまたはネットワークプロセッサ)上でパケットを処理することにより、IPv4の転送を高速化する。しかしハードウェアアーキテクチャがIPv6をサポートしない場合が多い。これは、ルータが汎用プロセッサを使ってIPv6パケットを処理することを意味し、その結果、転送速度と転送容量が低下する。

関連ホワイトペーパー

IPv6 | ルータ | プロビジョニング | ベンダー | WAN高速化


ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...