AndroidのマルウェアがiOSよりも多い理由アプリ審査手順やコード署名方法に欠陥

急増するスマートフォンやタブレット向けのマルウェア。その内訳を見ると、マルウェアの数が多いのはiOSではなくAndroidだという。なぜAndroidは攻撃者の標的になりやすいのだろうか。

2012年06月15日 09時00分 公開
[Michael S. Mimoso,TechTarget]

 モバイルマルウェアは実際に出回っており、攻撃者はモバイルマルウェアを使ってスマートフォンに保存された企業の機密情報を盗み出している。ただし、ハッカーのシンクタンクがあって、モバイル端末の最新の脆弱性を突くコードの開発に当たっている、などという作り話を信じてはいけない。米調査会社Trail of Bitsの共同創業者であるダン・ギドCEOのような専門家が描くモバイルマルウェアの様相は、もっと分かりやすくて恐ろしいほど単純だ。モバイルマルウェアの大部分は、米GoogleのAndroidのセキュリティモデルのおかげで実現できている。

 セキュリティ関連の年次カンファレンス「Information Security Decisions 2012」で講演したギド氏は、攻撃者が利用しているのは限られた数の既知の脆弱性であり、携帯電話の中でも特にAndroidプラットフォームが標的にされていると指摘した。その手段となる悪質なモバイルアプリケーションが成功を収めることができているのは、低水準な審査手順やコード署名方法が原因だという。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...