従業員1人につき端末1台の時代から、会社支給のWindows端末、私物のスマートフォン、タブレットなど複数の端末を所有する時代になった。この変化に対応すべく、この10年間で端末管理ツールは目覚ましい進化を遂げた。
四方を壁に囲まれたオフィスの中で仕事をし、従業員が使うコンピューティング機器は1台だけで、建物の外に持ち出されることはなかった時代の端末管理は、かなりシンプルだった。基本的にユーザーのPCが特定の基準に従っていなければ、ユーザーにネットワークリソースへのアクセスを許可しないだけで済んだ。
しかし、従業員1人につき端末1台の時代は終わった。かつては会社支給の1台のWindows端末でデータやアプリケーションにアクセスしていたが、会社が所有しない端末の利用も進み、複数のOSが共存するややこしい状況になっている。今やユーザーは、会社支給のWindows端末、自宅にある私用のApple製品、スマートフォンやタブレットを併用している可能性がある。
そうなると、端末管理の進化は、実質的に従業員のワークスペース(デスクトップ、アプリケーション、データ)と、このワークスペースをサポートして管理するために開発されてきた、管理/セキュリティツール全般の進化の話になる。
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