「4Dプリンティング」の衝撃――刺激だけで材料が製品へ“変身”MIT専門家が語る「今こそが未来だ」

適切な外部刺激を与えるだけで、材料が自ら製品へと変形する――。材料の自己組み立て能力を応用した「4Dプリンティング」は、製品製造にどのような影響を与えるのか。MITの専門家の話から探る。

2014年04月28日 08時00分 公開
[Brenda Cole,TechTarget]

 米Massachusetts Institute of Technology(MIT、マサチューセッツ工科大学)は古くからイノベーションで有名な大学だ。同大学の年次カンファレンス「Crossroads 2014」でもその伝統を反映し、MITの教授たちが次世代技術に関するセッションでプレゼンテーションをした。

 カンファレンスの各テーマの中で最も未来的な技術に思えたのが「4D(4次元)プリンティング」だ。これは、3Dプリンタなどで作成した物体が形状を変えたり、自ら構造を組み立てたり(セルフアセンブリ)できる技術である。MITのSelf-Assembly Labという研究室のディレクターを務めるスカイラー・ティビッツ氏は「今こそが未来だ」と語る。

 Self-Assembly Labは、ティビッツ氏が1年前に創設した。その目的は、自己組み立てとプログラミングが可能な材料技術に関する研究を推進することだ。この技術は、建築や製造、製品組み立ての方法を大きく変える可能性を秘めている。

3Dプリンタを超えて

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...