“世界に1つだけのスマートフォン”を提供、「未来の工場」がやって来る人と人とをつなぐ技術を重視する時代に

生産現場のグローバル化が進み、製造業界に変化が表れ始めた。特定の消費者が求めるオーダーメイド型の商品を生産できる未来型工場への転換が進んでいる。“世界に1つだけのスマートフォン”は生まれるか。

2013年10月30日 08時00分 公開
[Brenda Cole,TechTarget]

 今、消費者の間ではカスタマイズが大はやりだ。携帯電話アプリのカスタマイズからオーダーメイドの服に至るまで、消費者は買ったものを「世界に1つだけのもの」にすることが当たり前になりつつある。そこでメーカーは、これまでの見込み生産体制から、規模を縮小して受注生産ベースへと方針転換を図りつつあると、米調査会社IDCの「Manufacturing Insights」(製造業の深層)は伝えている。

 IDCはこの傾向を分析し、「The journey toward the factory of the future」(未来の工場への旅)と題したビデオリポートにまとめて、先日同社のWebサイト上に公開した。

 このビデオリポートは、欧米諸国の部品メーカーおよび加工業者90社(大手から中小企業まで満遍なく含まれる)に対してインタビューを行って集めた情報をまとめたものだと、IDCのアナリスト、ピアフランチェスコ・マネンティ氏は語る。同氏はヨーロッパ、中近東、アフリカを担当する同社支社の代表で、ビデオリポートでも主に発言している。

 「『未来の工場』に照準を絞って分析することに決めた理由の1つは、最近の数年で製造業の重要性が増してきたことに気付いたからだ」とマネンティ氏は説明する。「最近5年間の(経済)危機が転換の契機となった」(同氏)

未来の工場の扉を開くのはイノベーション

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...