フラッシュアレイは、従来のHDDとは比較にならないほどの高いレベルのパフォーマンスを提供する見込みがある。オールフラッシュアレイは、より多くの仮想マシンにより多くのIOPS提供できる。これは起動時間の短縮と全レベルのパフォーマンスの向上につながる。
フラッシュアレイの最大の課題はコストだ。パフォーマンスを高めるには、標準的なSANの5〜10倍という非常に高額なコストが掛かる。その結果、一部の企業は各ホストに多くのデスクトップを配置することを余儀なくされ、システムが処理するI/O負荷が高まるため、フラッシュストレージがもたらす多くの恩恵が相殺されている。
一部の企業はオールフラッシュアレイを導入することなく、フラッシュテクノロジーを活用するストレージツールを採用している。例えば、ハイブリッド製品は、従来のSANとSSDを統合して単一のシステムを作成している。
フラッシュテクノロジーとSSDテクノロジーを、データの格納ではなくデータのキャッシュに使用するというアプローチもある。このアプローチでは、企業は大規模な投資を行うことなく、多くのパフォーマンスのメリットを享受できるようになる。特にSAN製品をデータセンターに配置している場合は、多くのメリットが得られる。キャッシュソフトウェアは大部分のアクティブデータをフラッシュSSDに保持し、その他のデータを基盤のストレージシステムに保持する。管理者はフラッシュキャッシュ機能をサーバ側で実装して、ネットワークトラフィックを削減したり、キャッシュプロセスを最適化することもできる。
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