並行処理、分散処理に優れたプログラミング言語であるErlangだが、企業利用例は多くない。Erlangを活用しているbet365は、Erlang普及のための活動を始めた。
オンラインブックメーカー「bet365」は、関数型プログラミング言語「Erlang」(アーラン)の使用を企業開発者に奨励するため、オープンソースプロジェクト向けサービス「GitHub」にコードを公開している。
同社がErlangを使い始めたのは、増え続けるWebトラフィックに対処できるハイパフォーマンスハードウェアが必要になった2012年のことだ。
「Erlangは拡張性、同時実行性、耐性を必要とする分散システムの開発にうってつけだ。当社のように大量のトラフィックに対処しなければならない企業にとって最高のテクノロジーといえる」と語るのは、同社のソフトウェアアーキテクチャ部長チャンドラ・ムラパティ氏だ。
「メリットが明らかなのに敬遠されるのは、WebサービスやODBC(Open Database Connectivity)のサポートが不十分で、ブランドのアイデンティティーが十分に確立されていない点にある」
同社は、導入しているSQLデータベースの拡張性が限界に近づいていることを認識していた。「.NETやJavaのような従来型テクノロジーは、高度な分散型システムでの拡張性に欠ける」とムラパティ氏は語る。
高い同時実行性に対処するシステムに手続き型言語を使用する場合、複雑になり信頼性が低下する傾向がある。
同社はErlangで培った経験をオープンソースコミュニティーに提供しようとしている。ムラパティ氏は次のように語る。
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