LenovoはThinkPadアクセサリーの提供に熱心で、ThinkPad X1 Tabletにはスマートコネクタを活用したアクセサリーが3つ用意されている。
Lenovoの「ThinkPad X1 Tabletプロダクティビティーモジュール」は、149ドル(2万5000円)で販売されており、フルサイズHDMI端子、USB 3.0端子、Lenovoの「OneLink+」接続ドックコネクタが搭載され、5時間分のバッテリーが増強される。Leonovoの「ThinkPad X1 Tablet 3Dイメージングモジュール」は、背面にIntelの「RealSense R200」3Dカメラが追加されることにより、ThinkPad X1 Tabletを3Dスキャナーとして使用できるようになる。また、「ThinkPad X1 Tabletプレゼンターモジュール」にはフルサイズHDMI端子が搭載され、2メートルの距離から60型のディスプレイを投影できるピコプロジェクターが組み込まれている。
Surface Pro 4にもさまざまなアダプターとドッキングステーションがあるが、ThinkPad X1 Tabletの各種モジュールほどの独自性を持つものはない。Microsoftの「Surface 2」には、バッテリー持続時間を延ばす「Power Cover」と、オーディオのミキシングができる「Remix Cover」という、独自のアクセサリーが用意されていた。だが、このような方向性のアクセサリーは新しいSurface Proシリーズのタブレットには継承されなかった。
ThinkPad X1 Tabletにも、指紋認証センサーがある。横向きにしたとき、ディスプレイの右側にあるのがそれだ。しかし、SurfaceのType Coverに搭載の指紋認証センサーと同様、感度があまり良くない。指紋認証をテストしたところ、指紋が認識されるまで、指をかなりの回数押し当てなければならなかった。
ThinkPad X1 Tabletのモジュールは非常に魅力的だ。革新的な機能があり、スマートコネクタをうまく生かしている。Surface Proシリーズにも幾つか同様のアクセサリーが登場するのを期待したい。難点の指紋認証センサーについてだが、ThinkPad X1 Tabletは及第点だ。Surface Pro 4で同様の機能を使うには、Surface Pro 4 Type Coverより30ドル(4080円)高い指紋認証センサー搭載のType Coverを購入する必要がある。だが、その精度はやはり信頼性が低い。
どちらのタブレットも、マグネット式のキーボードカバーが別売りされている。いずれも同じくらいのサイズのアイソレーションキーボードで、傾斜のあるデザインをしている。ほとんど瓜二つだ。この2つは、これまでレビューした中でも優れた部類のモバイルキーボードだといえよう。キーストロークは1.25〜1.3ミリで、快適なタイピングに必要な最低限に近いキーストロークが確保されている。
ThinkPad X1 Tabletのキーボードは、ThinkPadシリーズの象徴である「TrackPoint」とボタンで判別できる。ThinkPad愛好者にとっては、これが大きなポイントになる。他のユーザーは、ThinkPad X1 TabletにもSurface Pro 4のType Coverのような使いやすいトラックパッドが欲しいと感じるだろう。Type CoverのトラックパッドはThinkPad X1 Tabletキーボードのものよりもわずかに大きく、指をスムーズに滑らせることができるようになっている。
TrackPointが重要な場合、ThinkPad X1 Tabletキーボードが最適だ。そうでなければ、Surface Pro 4のType Coverのトラックパッドが気に入るだろう。
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