市場で最高級のハードウェアといわれるWindows 10タブレット「Surface Pro 4」。似ているデザインの「ThinkPad X1 Tablet」は、Surface Pro 4と比べて、優れているのだろうか。
Microsoftの「Surface Pro 4」とLenovoの「ThinkPad X1 Tablet」、優れているのはどちらだろうか。
TechTargetでは、ThinkPad X1 Tabletを「Surface Pro 4のThinkPadエディション」と評価している。Surface Pro 4については、それ以前のレビューで「2014年に最高のWindowsデバイスと言われたSurface Pro 3の改良版」と評価した。ThinkPad X1 TabletとSurface Pro 4は酷似していて、一目では区別が付かないほどだ。ユーザーの満足度はどちらのタブレットでも、変わらないのではないだろうか。
しかし、2つのタブレットにはわずかな違いがある。そのため、前述の予想に反して、それぞれのタブレットに適したユーザーのタイプは異なっている。本稿ではそれを検証したい。
Surface Pro 4のレビュー記事や比較記事で述べているように、Surface Pro 4は市場で最高級のハードウェアだ。Surface Pro 4は非常に堅牢な作りをしており、全てのMicrosoftのOS「Windows 10」を搭載したタブレットのスタンダードとなるべき革新的なデザイン要素であるキックスタンドを備えている。マグネシウム合金製のボディーは見た目通り素晴らしい触り心地で、あらゆる点で頑丈だ。また、Surface Pro 4は横向きにしたときの左側にペンを取り付けておくマグネット式の着脱部が追加された。これで、Microsoftの「Surface Pro 3」までのデザインの大きな欠点の1つが解消された。
キーボードカバーを装着した状態でThinkPad X1 TabletとSurface Pro 4を比較すると、ThinkPad X1 Tabletがかすかに厚く、重い。似たようなマグネシウム合金製ボディーだが、ThinkPad X1 Tabletは米国国防総省の軍用規格「MIL-STD-810G」に準拠しているため、Surface Pro 4よりも頼りがいがありそうだ。Lenovoによれば、ThinkPad X1 Tabletは企業向けのデバイスとして「エンタープライズクラスのサービス性」があり、バッテリーとワイヤレスWANカード、SSD(ソリッドステートドライブ)を自分で交換または修理できるという。
しかし、下部にあるヒンジ式のキックスタンドは、その大きさが欠陥だ。ThinkPad X1 Tabletのレビューでは、次のように評価した。
本体を立てるという点に関してThinkPad X1 Tabletは安定している。だが、かなり滑りやすい。Surface Pro 4はトップヒンジで、キックスタンドは本体の中央部から広がる形になっている。この構造により、先端がより鋭く食い込んで同じ場所にとどまることができる。これは文字通り膝の上で使用するときに特に当てはまる。一方、ThinkPad X1 Tabletは膝の上で安定性に欠ける。また、ThinkPad X1 Tabletのキックスタンドは約25度まで閉じるとパチンと閉まる。逆に言えば、本体を約155度まで開くキックスタンドは閉じるということだ。
Wacom製の「ThinkPad Pen Pro」に関しては、専用の定位置はない。だが、キーボードのスロットとUSB端子の2カ所にペンホルダーを取り付けることができる。どちらを使用してもペンはしっかりと固定されるが、マグネット式着脱部ほどの洗練さはない。
ThinkPad X1 Tabletはキックスタンドのデザインに難があるが、それを補うだけの修理性と頑丈さを備えている。この点は、企業ユーザーがSurface Pro 4よりもThinkPad X1 Tabletを高く評価するのに十分な理由だ。他のユーザーにとっては、やはりSurface Pro 4が市場で最高級のハードウェアだといえる。
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