米Microsoftは認めないかもしれないが、タブレット「Surface」の初代は“参考デバイス”だった。Microsoftは、それまでのWindowsから抜本的に設計を見直した「Windows 8」「Windows RT」のリリースに際して、これからのWindowsデバイスがあるべき姿を漠然とした形で同社のハードウェアパートナーに示そうとした。これは、米Googleが同社の「Nexus」シリーズでしようとしたことと同じようなものだ。
Microsoftは「Surface 2」「Surface Pro 2」の開発に当たって、大幅な投資をしてSurfaceシリーズを改良した。だが、その後ほどなく、Windows 8が上手く行っていないことが明らかになった。
「Windows 10」の姿がおぼろげに見え始めてきた頃、MicrosoftはSurfaceシリーズの完全な見直しを図った。Windows RTを見限り、生産性にさらなる重点を置いてSurface Proを再設計した。具体的には、アスペクト比を3:2に変更し、スタイラスペンを本体に組み込んだ。こうして誕生したのが「Surface Pro 3」だ。
Surface Pro 3は、ユーザーと評論家のどちらにも非常に好評だった。そのことを考えれば、Microsoftが後継機である「Surface Pro 4」に大きな変更を加えなかったのもうなずける。ここで問題になるのは、変化の激しい市場において、アップデートを繰り返すだけでどれほど持ちこたえられるのか、ということだろう。本稿では、それを検証する。
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