どちらのタブレットにも、アクティブペンが付属している。Microsoftの「Surfaceペン」は、N-trigのテクノロジーを搭載しており、同梱の単6形乾電池で動作する。デザインはSurface Pro 3のペンから一新されている。以前のペンより長くなっており、サイドに2つあったボタンは1つに減った。Surface Pro 4にマグネットで装着するためのフラットな面が追加されており、握りやすさが向上している。Surfaceペンは筆圧を1024段階で検知できる。ペンの頭の消しゴムは、Microsoftの「OneNotes」や「Cortana」の起動、スクリーンショットの撮影などを素早く実行するためのボタンとして機能する。
Lenovoの「ThinkPad Pen Pro」はWacomのテクノロジーをベースとしており、やはり同梱の単6電池で動作する。2048段階の筆圧検知が可能で、2つのボタンを用意している。ThinkPad X1 Tabletにこのペンを格納するには2つの選択肢がある。1つはキーボードに装着するホルダーで、もう1つはUSB端子に装着するホルダーだ。
さらりとした書き味では、ThinkPad Pen Proの方が上だ。一方、Surfaceペンは、自然で、紙に鉛筆で書くような抵抗がある。テストしたところ、ペン端の検知ではSurfaceペンの方が優れているが、ゆっくり描いた線の滑らかさに関してはThinkPad Pen Proが勝っている。重さのバランスと握り心地に関しては、両者互角だ。
ThinkPad Pen ProはSurfaceペンの2倍の筆圧感知性能があるが、Surface Pro 4のペンに対するしっかりとした抵抗感、大きなディスプレイ、より強力な構成を選べるモデルのラインアップ、優れたキックスタンドは、デジタルアーティストの心を決めさせるのに十分な要素だ。だが、ペンの使用感を詳細にチェックすると、どちらのペンも良くできているので、デバイスの選択には個人の好みが大きな役割を果たしそうだ。
普段からペンを使うユーザーには、Surface Pro 4とSurfaceペンの組み合わせをお勧めしたい。まず、マグネット式の着脱部が洗練されていて便利だ。また、デザインのおかげでペン自体が握りやすく、使いやすくなっており、タブレットのディスプレイに走り書きをするときに違和感がない。
Surface Pro 4もThinkPad X1 Tabletも、処理能力と持ち運びやすさの両方を求める生産性重視のユーザーを満足させる優秀なデバイスだ。どちらも比較的高価なので、処理能力と持ち運びやすさのどちらかだけでよい場合は、これらのタブレットのおよそ半額で手に入る大型のノートPCまたは低価格帯のWindows 10を搭載したタブレットや2-in-1デバイスを購入する選択肢もある。
スペックの近しいモデルを比較すると、スペックと価格は同じくらいだ。だが、企業ユーザー向きなのはThinkPad X1 Tabletだろう。耐久性が保証されており、修理ができるうえ、拡張モジュールを提供されているからだ。この特徴のおかげで、総所有コストを抑えられる可能性が高い。また、ThinkPadがビジネスユーザーに愛されているブランドだという理由もある。TrackPointを愛するユーザーも、Surface Pro 4よりThinkPad X1 Tabletを評価するだろう。
それ以外のユーザーには、Surface Pro 4をお勧めする。上位の構成になるほどコストパフォーマンスが良く、デザインとディスプレイが卓越しているのがポイントだ。専用の充電端子はなくUSB Type-C端子だったら最高だったが、Surface Pro 4にとってはささいな問題でしかない。
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