「自律型ドローン」とは? 簡単には解決できない技術的限界を解説自律型ドローンの現状と課題【前編】

米国では「自律型ドローン」の実用化に向けて活発な議論が進み、食事の配達や工業設備の点検などさまざまな用途に期待が集まっている。ただし、いまだ技術的な限界も少なくない。

2019年10月04日 05時00分 公開
[Sachin KurlekarTechTarget]
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 「自律型ドローン」とは、パイロットがドローンの飛行に積極的には関与せず、遠隔操作で監視して、どうしても必要な場合にのみ操縦するドローン(小型無人航空機)を指す。自律型ドローンはGPS(全地球測位システム)の位置情報を使ったナビゲーションによって、自律的にプログラミングされた飛行を可能にする。他にも、GPSが利用できない環境や、GPSが断続的に途切れる環境で飛行できる自律型ドローンもある。パイロットが視野の範囲内で自律型ドローンを運用することは、もちろん可能だ。米国の場合、視野を超えた範囲で運用することが特例として認可されたケースもある。

 自律型ドローンは、さまざまな業界や分野を横断して利用されている。食事の配達や工業設備点検、建設、倉庫内の在庫管理、人間では安全上のリスクがある危険な場所(鉱山など)の検査などが、主な用途として挙げられる。

自律型ドローンで解決すべき技術上の課題

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