モバイルアプリの導入で勤怠関連の業務を効率化した通信会社のTelstra。その開発のいきさつや具体的な効果を紹介する。
オーストラリアの通信会社Telstraでは以前、人事(HR)に関するコールセンターが社員や契約社員から受ける問い合わせが、年間10万件に達していた。電話やメールで寄せられる問い合わせで多いのは、勤務状況を報告するタイムシートに関するもので、いつも上位3位以内に入っていた。
今ではコールセンターに寄せられる問い合わせは減り、タイムシートに関する質問は上位10位にすらほとんど入らなくなった。Telstraが構築した「MyHR」というモバイルアプリのおかげだ。従業員はMyHRによってスマートフォンからタイムシートを提出したり、給与明細を確認したり、休暇を申請したりできるようになった。
TelstraのデジタルイノベーションHR担当マネジャーのメリッサ・ドーリー氏は次のように話す。「従業員のニーズに応えることが重要だ。以前は、HR部門のニーズを満たすための機能を提供していた。これはまさに従業員本位のシステムだ」
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