「iPhone、Androidアプリ」で仕事が4倍速くなった会社は何をしたのか?MADPとBaaSで構築(1/2 ページ)

モバイルアプリの導入で勤怠関連の業務を効率化した通信会社のTelstra。その開発のいきさつや具体的な効果を紹介する。

2017年01月30日 08時00分 公開
[Colin SteeleTechTarget]
画像 HRモバイルアプリがもたらしたメリットとは

 オーストラリアの通信会社Telstraでは以前、人事(HR)に関するコールセンターが社員や契約社員から受ける問い合わせが、年間10万件に達していた。電話やメールで寄せられる問い合わせで多いのは、勤務状況を報告するタイムシートに関するもので、いつも上位3位以内に入っていた。

 今ではコールセンターに寄せられる問い合わせは減り、タイムシートに関する質問は上位10位にすらほとんど入らなくなった。Telstraが構築した「MyHR」というモバイルアプリのおかげだ。従業員はMyHRによってスマートフォンからタイムシートを提出したり、給与明細を確認したり、休暇を申請したりできるようになった。

 TelstraのデジタルイノベーションHR担当マネジャーのメリッサ・ドーリー氏は次のように話す。「従業員のニーズに応えることが重要だ。以前は、HR部門のニーズを満たすための機能を提供していた。これはまさに従業員本位のシステムだ」

モバイルが開発をけん引

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...