2018年11月08日 08時00分 公開
特集/連載

Computer Weekly製品ガイドMicrosoftのクラウド開発プラットフォーム

MicrosoftはWindowsに拘泥せず、Linuxやオープンソースに対応した開発ツールの拡充に注力している。

[Cliff Saran,Computer Weekly]

 2016年初め、Microsoftは「Microsoft by the Numbers」(数字で見るMicrosoft)を発表し、「Microsoft Azure」で稼働する仮想マシン(VM)の25%以上を「Linux」が占めることを明らかにした。この割合は2016年末までに「ほぼ3分の1」になり、2017年10月には40%がLinuxになったと発表した。

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 開発者会議「Build」でMicrosoftのAzure Compute担当バイスプレジデントのコリー・サンダース氏が「Linuxは40%以上」に増えたと述べ、Azure上のWindows VMの割合がこれ以上縮小すれば困ったことになるとも語った。

 それはさらに「Microsoftのプラットフォームに何が起きているのか」という核心に及んだ。Azureのデータが示している通り、「Microsoft loves Linux」というスローガンは単なる中身のない言葉ではない。

 クライアントサイドでは、Microsoftは「Windows Phone」を捨てて「iOS」と「Android」向けに独自のアプリケーションを開発する方を選んだ。「Microsoft Word for Android」は5億回以上ダウンロードされている。

Windows Subsystem for Linux

 もう一つの特筆すべき展開として、「Windows Subsystem for Linux」(WSL)と呼ばれるWindows 10の機能がある。これはLinuxバイナリコード(ネイティブELF64)をWindowsで実行できる素晴らしい技術だ。LinuxシステムコールはWindows APIに変換される。

 これでLinuxディストリビューション(「Ubuntu」「openSUSE」「SUSE Linux Enterprise Server」「Debian GNU/Linux」「Kali Linux」)をMicrosoft Storeからインストールできるようになった。この機能は誰でも利用できるとはいえ、対象は一般ユーザーではなくWindowsでLinuxツールチェーンや無数にあるコマンドラインユーティリティーを使う開発者だ。そして公式にサポートされたLinux GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)はない。ただしハックすることはできる。

 Linux VMではなくWSLを使うことは、同じファイルシステムへのアクセスを含む密接な統合を意味する。WindowsからLinux実行ファイルを起動したり、WSLからWindows実行ファイルを起動したりすることもできる。

 WSLの狙いは、

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