2020年03月16日 08時00分 公開
特集/連載

重い処理をクラウドにオフロードクラウドでAndroidアプリを実行して配信する「Anbox Cloud」

コンテナ化したAndroidアプリをクラウドで実行して配信できる「Anbox Cloud」が登場した。端末の性能や差異に依存しない単一のアプリを開発するだけでよく、大容量ファイルも扱えるようになる。

[Joe O'Halloran,Computer Weekly]
iStock.com/PhonlamaiPhoto

 Linuxディストリビューション「Ubuntu」の公開元であるCanonicalが「Anbox Cloud」を発表した。「Android」をゲストOSに使ってワークロードをコンテナ化し、クラウドでアプリケーションを配布できるようにするモバイルプラットフォームだ。

 コンピューティング、ストレージ、エネルギー消費量の大きなアプリケーションをユーザーの「x86」や「Arm」などの端末からクラウドにオフロードし、高度なワークロードを実行できるようにするというのがCanonicalの考えだ。これはワークロードをクラウドからユーザーの端末に直接ストリーミングすることで実現する。開発者は、ユーザーニーズに応じてスケーリングする柔軟性を備え、パフォーマンスやインフラのコストをより制御できるプラットフォームを介して、アプリケーションをオンデマンドで配布することが可能になる。

 その結果、企業やサービスプロバイダーは端末の機能に依存することなく、モバイルアプリケーションをより安全かつ大規模に提供できるようになるとCanonicalは説明する。

 Anbox Cloudが意図するユースケースには、業務で使うアプリケーション、ソフトウェアのテスト、モバイル端末の仮想化などがある。例えば業務で使うアプリケーションを従業員の端末に直接配布すれば、企業のデジタルトランスフォーメーション戦略が加速する可能性がある。同時にデータのプライバシーとコンプライアンスも確保される。

 さまざまなフォームファクターやOSで使える単一のアプリケーションを提供することで、アプリケーション開発コストを削減できる可能性がある。

 開発者はAnbox Cloudをアプリケーション開発プロセスの一環として利用し、さまざまなテストシナリオでAndroid端末をエミュレーションしたり、継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)パイプラインで統合したりすることもできる。




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