2020年10月12日 08時00分 公開
特集/連載

AWSが提供する量子コンピューティングサービス「Amazon Braket」充実した開発者サポートが魅力

やや旧聞になるが、AWSの量子コンピューティングサービス「Amazon Braket」を紹介する。さまざまな量子コンピュータへのアクセスや支援ツールに注目だ。

[Adrian Bridgwater,Computer Weekly]
iStock.com/vchal

 Amazon Web Services(AWS)は量子コンピューティングの比率を上げるため、新たな開発者サービスを推し進めている。「Amazon Braket」(2020年8月公開)は量子ハードウェアと量子アルゴリズムの設計オプションへのアクセスを提供して、開発者(研究者)が量子コンピューティングに着手する手助けをする。

 これは(あまり明らかではないが、恐らく)完全なマネージドサービスで、AWSのコンピューティングリソースで運用される量子機能にアクセスできる。

 開発者はAmazon Braketを使用して、選択した量子プロセッサで自分の量子アルゴリズムを実行できる。量子プロセッサは、D-Wave Systemsの超電導量子アニーラ、IonQのイオントラップ型プロセッサ、Rigetti Computingの超電導量子プロセッサを選択できる。

 シミュレーションのジョブと量子ハードウェアのジョブは、どちらも統一された開発エクスペリエンスを通じて管理される。

 知っての通り、量子コンピューティングは量子力学を用いることにより従来型のコンピュータでは不可能な演算問題を解決する潜在能力を秘めている。

 「現時点で量子コンピューティングを有意義に進めるには、社内で専門知識を育て、アクセスできる限られた量子ハードウェアを探す必要がある。幅広い量子ハードウェアや技術にまたがって検証を試みる研究者は、必要なインフラを設定して管理し、アクセスについて複数のベンダーと交渉して、さまざまな量子プロセッサとインタフェースを取るカスタムコードを作成しなければならない」(AWSのプレス発表より)

 AWSチームによると、Amazon Braketを利用すれば「Jupyter Notebook」のような使い慣れたツールで開発者ツールにアクセスできるため、すぐに作業を開始できるという。Amazon Braketには量子アルゴリズムの設計、結果の表示、他の開発者とのコラボレーションに使えるクロスプラットフォームの開発者ツールがプリインストールされている。

量子を設計するか、事前に構築された量子を利用するか




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