2019年03月11日 08時00分 公開
特集/連載

商用量子コンピュータ「IBM Q System One」登場量子コンピュータの汎用化に一歩前進

IBMが商用量子コンピュータを発表した。まだ誰でも使えるとは言えないが、量子コンピューティングの扉が開かれた意義は大きい。

[Cliff Saran,Computer Weekly]

 IBMが、世界初の商用量子コンピュータと称する「IBM Q System One」を発表した。2019年には企業顧客向けの「Q Quantum Computation Center」(米ニューヨーク州ポキプシー)を開設する計画だ。

 IBM Q System Oneは、連携して機能する多数のカスタムコンポーネントで構成される。IBMによると、再現性があり、予測可能で、高品質の量子ビットを提供するように自動較正(こうせい:キャリブレート)される安定した設計のハードウェアになっているという。

 IBM Researchでハイブリッドクラウド担当シニアバイスプレジデント兼ディレクターを務めるアービンド・クリシュナ氏は次のように話す。「当社はビジネスや科学向けに、実用的な量子アプリケーションの開発に取り組んできた。この新しいシステムは、研究所から飛び出して量子コンピューティングを広げていく上で非常に重要になる」

 量子コンピュータは大きな一次方程式の解を効率良く求めることができる。そのため、より現実に近いシミュレーションの開発速度が上がるというのがIBMの見解だ。応用分野として以下のものが考えられる。




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