2019年03月12日 08時00分 公開
特集/連載

AWS vs. MS vs. Google(第1回)小売業者に敬遠されるAmazon Web Services

小売業界におけるクラウドビッグ3の戦いは熾烈(しれつ)を極め、興味深い局面を迎えている。ダントツでリードするAWSも、この市場では弱点を抱えている。AWSはなぜ小売業者に嫌われるのか。

[Caroline Donnelly,Computer Weekly]

 Amazon、Google、Microsoftは全業界で、著名顧客の獲得に努めている。この大手3社の競争が特に面白くなりつつあるのが小売業界だ。

 3社はいずれも大手小売業者をレファレンスカスタマーとして複数抱えている。小売業者は3社いずれかのクラウド技術をさまざまな方法で利用し、自社のショッピングエクスペリエンスをオンラインとオフラインの両方で強化している。

 「Google Cloud Platform」(GCP)がIT資産を支える小売ブランドには、Ocado、Lush Cosmetics、Target、PayPalなどがある。「Microsoft Azure」のレファレンスカスタマーにはMarks & Spencer、ASOS、Dixons Carphoneが名を連ねている。

 「Amazon Web Services」(AWS)も小売業者の獲得に後れを取っていない。食料品店のSainsbury'sやNisa RetailがAWSを利用していることが知られている。複数のブランドを扱うオンライン小売業者のShop Direct、大衆向けのファッションブランドRiver Island、ワインの小売専門店Majestic WineもAWSユーザーだ。

 だが、こうした小売業者は全て規模の点でAmazonには劣る。AWSにとって、Amazonは小売業者としてだけでなく、全体として見ても最大手の顧客だ。

Walmartの反乱

 Amazonとの関係が近過ぎるため、AWSには安心してアプリケーションやワークロードを任せられないと懸念する小売業者もある。




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