現在IBMが提供しているのは最大64量子ビットの量子コンピュータだ。同社が100超の量子ビットを目指す最初のステップは、2021年に予定している127量子ビットの「IBM Quantum Eagle」プロセッサだ。2022年には433量子ビットの「IBM Quantum Osprey」、2023年には1221量子ビットの「Quantum Condor」を予定している。
同社の戦略を概説するブログ記事には、百万超の量子ビットプロセッサ実現に向けてIBMがどのように進めていくかを示すロードマップが示されている。これを記したのはIBMのフェローでIBM Quantum部門のバイスプレジデントを務めるジェイ・ガンベッタ氏だ。同氏によると、そのためには
が必要になるという。
「当社が小型プロセッサ向けに確立した設計原理は、2022年に433量子ビットのIBM Quantum Ospreyのリリースへと当社を導くだろう。より効率が高く、緻密な制御と極低温のインフラにより、プロセッサは確実にスケールアップされるだろう。スケールアップに当たって、個々の量子ビットのパフォーマンスを損なうこともなく、新たなノイズ源を導入することもなく、フットプリントが大きくなり過ぎることもない」とガンベッタ氏はブログ記事に記載している。
1221量子ビットのIBM Quantum Condorは前プロセッサをベースに構築され、「2量子ビットエラー」の低減を目指すことになる。これにより、IBMは量子回路を長期間実行できるようになるとガンベッタ氏は話す。
Quantum Condorの構築に必要な開発によって、同社の量子コンピューティングエンジニアが量子コンピュータをスケールアップする方法において最も差し迫った課題の幾つかを克服できるようになることを願っている。それには
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