新型コロナウイルス感染症のパンデミックで企業活動を継続する手段として、Web会議ツールやテレビ会議システムなどの遠隔会議製品の活用が広がった。感染症の終息が見通せない中、遠隔会議製品はどう進化するのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が発生する前は、Web会議ツールやテレビ会議システムといった遠隔会議製品の分野では物事が急速に動いていた。ハドルルーム(少人数向け会議室)用の新しいデバイスが次々と大々的にリリースされ、ソフトウェアベンダーとハードウェアベンダーのパートナーシップによる強力な製品が相次いで生まれた。遠隔会議の技術自体も、直感的な操作、高品質、手頃なコスト、高信頼性が実現し、十分に成熟したことが認められつつあった。
さらに重要なことは「遠隔会議製品は厄介で扱いにくい」というかつての評判を克服していたことだ。「今年こそ遠隔会議の年になる」という数十年来の期待は、とうとう2018年〜2019年に実現した。その折にCOVID-19のパンデミックが発生し、既に弾みがついていた遠隔会議製品の導入はさらに急速に進んだ。
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