MicrosoftやCiscoも参入する「OTセキュリティ」市場 盛り上がりの理由は?「OTシステム」を狙った攻撃の脅威【後編】

OTシステムへの攻撃が盛んになっていることを受け、ITシステムを対象としたセキュリティベンダーがOTセキュリティ分野にも参入している。GartnerはOTセキュリティ市場をどう分析するのか。

2021年09月09日 05時00分 公開
[Arielle WaldmanTechTarget]

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 調査会社Gartnerは、OT(制御技術)システムのセキュリティに関する報告書「Reduce Risk to Human Life by Implementing this OT Security Control Framework」を公開した。同社のリサーチ担当シニアディレクターであるワム・ボスター氏は、「OTシステムがITシステムと接続するようになれば、企業の競争力は高まるものの、新しい脅威ももたらすことになる」と警告する。

 ボスター氏は一種の大規模なOTシステムとしてISS(国際宇宙ステーション)を例に挙げる。実際、2008年にはISS内のコンピュータがマルウェアに感染した。このマルウェアはオンラインゲームのアカウントのパスワードを盗み出すマルウェアで、宇宙飛行士が持っていたUSBメモリを介して感染したという。

MicrosoftやCiscoも参入 OTセキュリティ市場拡大の“本当の理由”は?

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