15分で工場をIoT化? 手軽な「スマートファクトリー」化サービスが充実“昭和の工場”もIoT化

設備を買い替えるコストの高さや分析ツールの使いにくさが、工場IoT化の障壁となることがある。こうした課題を解消し、スマートファクトリー化へのハードルを下げる製品が充実してきた。具体例を基に動向を探る。

2018年11月20日 05時00分 公開
[上田 奈々絵TechTargetジャパン]

 企業が工場のIoT(モノのインターネット)化を進めるとき、インターネットに接続する通信回線の開設工事や、機器の買い替えが必要になることがある。こうした中、大規模な工事を必要とせず、既存設備を生かして、短期間で工場をIoT化する製品が充実しつつある。IoT化を通じて工場内のデータの取得や分析をしやすくすることで、業務の最適化につなげる「スマートファクトリー」の実現を容易にする。

 迅速なIoT化を支援する製品には、どのような傾向があるのか。2018年10月24日〜26日に幕張メッセで開催された展示会「第4回IoT/M2M展【秋】」の展示内容を基に紹介する。

通信回線を新設せずにIoT化

photo 写真1 BL-02(赤枠)はポケットに入るサイズだ

 LTEなどのモバイル回線を用いることで、インターネットに接続する通信回線がない工場でもIoT化を実現できるようにする動きがある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news064.jpg

2025年のマーケターが「生成AIでテレビCMを作る」よりも優先すべきことは?
AIが生成した広告に対する反発が続いた1年を経て、マーケターはパフォーマンス重視で非難...

news070.jpg

CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。