「産業用IoT」に失敗する企業が陥る5つの落とし穴「労働力の高齢化」という課題も

製造業の企業にビジネスチャンスをもたらす産業用IoT(IIoT)。最新の技術を使っても幾つかの課題を解決しないと、そのメリットを享受できない。5つの課題を紹介する。

2017年07月03日 05時00分 公開
[Jason ClineTechTarget]
産業用IoTは普及が見込まれる《クリックで拡大》

 物質世界ではデジタル化が進んでいる。常に相互通信を行い、膨大な量のデータを生み出すスマートデバイスが急増している。このデータは、今日のビジネスのあり様を変化させている。データ分析のリアルタイム性を後押ししている産業用IoT(IIoT)は、ビジネスリーダーに新しいチャンスと課題を同時にもたらしている。あるレポートでは、調査対象となった工業または医療に従事する企業の幹部職員の半数が、自社設備に点在する多種多様なデータを統合して解釈するのに必要な人材が不足していると答えている。にもかかわらず、そのうち72%の企業は、1年以内にビッグデータ戦略を導入できなければ自社の市場シェアを失うことを危惧している。では、そのような企業がビッグデータにひるんでいる理由は何だろうか。本稿では、IIoTの時代に企業が直面している課題トップ5を以下に紹介する。

1.生産設備の可視性

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