中野区立中野第一小学校のAI教育アプリケーション導入事例や、多摩大学のAIチャットbot事例など、教育ITに関する主要ニュースを紹介する。
学習者同士が教え合い、学び合う「協働学習」を、よりスムーズかつ効果的に進めるにはどうすればよいのか。区立小学校が導入した教育アプリケーションの事例をはじめ、教育ITに関する“気になる”ニュースを3つ紹介する。
教育ITベンダーのモノグサが提供する、記憶の定着に特化した教育アプリケーション「Monoxer」を2022年4月に導入した。アプリケーションを使って暗記学習を効率化しつつ、知識の定着度を高める。学級内の学習者の知識レベルを全体的に底上げすることで、協働学習の効果を高めたい考えだ。国語や算数など5教科で活用する。Monoxerは人工知能(AI)技術を活用して、児童一人一人の習熟度や忘却度に合わせた暗記問題を出す。同校は本格導入に先立つ2021年9月、漢字学習にMonoxerを活用する実証研究を実施した。実証研究では、Monoxerの利用前後にテストを実施したところ、利用前は11.1点だった平均点が15.8点まで伸びたという(20点満点)。(発表:モノグサ<2022年4月25日>)
ナレッジマネジメントベンダーPKSHA Workplaceが提供する、AI技術を活用したチャットbot「BEDORE Conversation」を2022年4月に導入した。自然言語処理による回答精度の高さを評価した。学生や教員から寄せられる校務関連の問い合わせに対する、教務課職員の回答負荷軽減を目指す。(発表:PKSHA Technology<2021年4月7日>)
校務と授業で同じPCを安全に利用可能にするために、仮想デスクトップインフラ(VDI)を導入した。校務用と授業用の2台のPCを教員に配ると、保守負荷とコストが高まりやすくなる。VDIを使って校務システムを利用する仕組みにより、デバイス内部に校務の機密データを残さずに、授業用PCを校務にも使えるようにした。デスクトップ仮想化製品「Citrix Virtual Apps and Desktops」(シトリックス・システムズ・ジャパン)を導入し、パナソニックインフォメーションシステムズがVDIを構築した。(発表:パナソニックインフォメーションシステムズ<2022年4月19日>)
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