主要都市のロックダウンに伴う不景気は、中国スマートフォン市場に打撃を与えた。こうした中でも出荷台数を伸ばしたベンダーがあるという。それはどのベンダーなのか。
調査会社Canalysによると、2022年第2四半期(4月〜6月)は中国スマートフォン市場の不振が続いた。中国主要都市が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のためにロックダウン(都市封鎖)を実施したことや、スマートフォンベンダー間競争の激化が同市場の逆風となった。中国のスマートフォン市場は今、どうなっているのか。
Canalysによると、2022年第2四半期の中国市場におけるスマートフォンの出荷台数は、前年同期比10%減の6740万台だった。出荷台数で上位5社に入ったスマートフォンベンダーと、それぞれの出荷台数は次の通りだ(同社調べ)。
2022年第2四半期、中国全土でCOVID-19の感染が急拡大し、政府は北京や上海、深セン、北京といった主要都市で厳しいロックダウンを実施した。Canalysのアナリストのトビー・チュー氏によれば、中国国民は可処分所得の減少や失業を心配し、消費マインドが冷え込んだ。スマートフォンベンダーは毎年6月1日から18日まで実施される電子商取引(EC)商戦(通称「618セール」)を狙って販売促進に力を入れたが、出荷増にはつながらなかったとチュー氏は説明する。
首位のvivo Mobile Communicationは2022年第2四半期に20%のシェアを獲得したが、出荷台数は前年同期比では28%減った。一方で、19%のシェアを獲得したHonor Deviceは出荷台数を前年同期比で88%伸ばした。OPPO(シェアは18%)の出荷台数は前年同期比30%減、Xiaomi(同16%)は前年同期比16%減となった。
中編は、中国スマートフォンベンダーの製品戦略を分析する。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...
高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...
IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...