ソフトウェア開発者を突然襲う「燃え尽き症候群」。その初期症状はどのようなものなのか。燃え尽き症候群を招く原因とは何か。
ソフトウェア開発という仕事は大きなストレスが伴い、燃え尽き症候群の温床になりやすい。職場の文化を変え、ワークライフバランスを整えれば、ソフトウェア開発者の燃え尽き症候群は予防が可能だ。
Salesforce傘下のMuleSoftが2022年4月に最高情報責任者(CIO)とIT意思決定者600人を対象に実施した調査によると、燃え尽き症候群がソフトウェア開発者の大量退職と人材不足を助長し、極限状態にある開発チームにいっそう追い打ちをかけている。
「働き過ぎのソフトウェア開発者には、仕事の先延ばしやモチベーション低下といった燃え尽き症候群の初期症状が起こることがある」と、燃え尽き症候群を専門とする心理学者シャロン・グロスマン氏は語る。こうした症状を放置すると「通院が必要になる恐れがある」(グロスマン氏)。燃え尽き症候群の症状に早い段階で気付き、治療に踏み切ることが重要だ。
グロスマン氏は「周囲の期待を裏切ることになるので、絶対に職場を離れられない」と従業員に感じさせる職場を例に挙げる。こうした職場では、実際に職場を離れられないかどうかは別にして、従業員がそう考えることが、従業員自身の行動を決めてしまう。「『トイレに行けない』『気分転換の小休憩を取れない』『昼休みを取れない』『休暇を取れない』――そのような日々がひたすら続くことは苦痛であり、慢性的なストレスを生む」(同氏)
第2回は、ソフトウェア開発者の燃え尽き症候群の兆候を取り上げる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
DXが進み、レガシーシステムからの脱却が喫緊の課題となっている今。「ERP×ノーコードツール」のアプローチで基幹システムの刷新に取り組む企業が増えている。そのアプローチを推進するに当たってのポイントを解説する。
DXの本質は、デジタル技術を駆使して変化に適応する能力を身につけることにある。その手段の1つとして注目を集めているのが、ローコード/ノーコード開発ツールだ。京王グループなどの事例とともに、その特徴やメリットを紹介する。
DX人材の重要性が高まる中、ノーコードツールの活用によって業務改革と人材育成を両立しようとする動きが活発化している。年間約780時間の工数削減を実現した京セラをはじめとする5社の事例を基に、その実態を探る。
急速に進化するデジタル技術は、製造業などのものづくりの現場にもさまざまな恩恵をもたらしている。しかし、設備点検業務や棚卸業務などの立ち仕事や移動が多い現場では、いまだにアナログ業務が残存し、効率化の妨げとなっているという。
あらゆる業界でDXの重要性が増しているが、工場や倉庫の中にはデジタル化が後回しにされている隙間業務が多数ある。その理由を明らかにした上で、それらの業務をモバイルアプリでデジタル化し、現場DXを推進する9社の事例を紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。