いまさら聞けない「Webページがクラッシュしました」の“クラッシュ”って何?Webサイト「クラッシュ」7つの原因【第1回】

Webサイトの表示トラブルの際によく聞く「クラッシュ」という言葉には、そもそもどのような意味があるのか。クラッシュを防ぐためには、どうすればよいのか。

2023年02月23日 11時30分 公開
[Amanda HetlerTechTarget]

関連キーワード

CMS | 管理者 | Webサイト


 複数のWebページで構成されるWebサイト。その「クラッシュ」は“最悪”のタイミングで起こることがある。例えば2022年11月15日(米国時間)、シンガーソングライターであるテイラー・スウィフトの全米公演チケット先行発売が開始した際、販売会社TicketmasterのWebサイトが何度もクラッシュし、ファンがチケットを購入できない状況になった。

まずは「クラッシュ」とは何かを理解する

 そもそもWebサイトのクラッシュとは何なのか。それは、

  • WebブラウザがWebサイトのデータの読み込みに失敗し、白い画面しか表示しなかったり、エラー表示「404」(Not Found)を表示したりする

ことを指す。

 全てのWebサイトにクラッシュの可能性がある。その原因を知っておけば、迅速に対処してビジネスへの悪影響を最小限に抑制できる。Webサイトがクラッシュする主な原因は何なのか。主要な7つの原因を整理する。

1.ソースコードの誤り

 Webサイトに特定の機能や、データをやりとりするインタフェースを実装するために、開発者はソースコードを作成する。そのソースコードの構文に誤りがあることが、Webサイトがクラッシュする原因の一つになる。Webサイトはソースコードの全ての行が正しくなければクラッシュする可能性があり、小さなタイプミスでもクラッシュを引き起こしかねない。Webサイトにソースコードの一部がそのまま表示されていることは、ソースコードに誤りがあることを示していることがある。

 ソースコードの誤りを防ぐには、テスト環境を使ってWebサイトを公開する前に動作を検証することが有効だ。テスト環境ではWebサイトの全ての機能やリンクが、公開するバージョンと全く同じように見える。そのため適切に動作するかどうかを簡単にチェックできる。ソースコードを書き換えた場合は、そのソースコードに誤りがないかどうかを確認するとよい。


 第2回は、2つ目の原因を取り上げる。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news191.jpg

GoogleやMicrosoftが警鐘 中国発ネット工作の危険性(無料eBook)
GoogleやMicrosoftの報告が示すのは、中国発のAIを活用したネット工作が世界的な問題とな...

news032.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年1月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news087.jpg

Netflix、さらなる成長戦略は「アドテク自社開発」 広告主のメリットは?
Netflixは2024年第4四半期に1890万人の加入者を増加させ、広告収入を前年同期比で倍増さ...