「インターネットの利用を通じて発生する二酸化炭素(CO2)」の削減に貢献することで、持続可能な社会を実現する――。大規模なWebサイトの運営者は、こうした取り組みに協力することが求められるようになる可能性がある。
英国を拠点とする環境保護団体Eco-Friendly Web Alliance(EFWA)は、2030年までに新たに50万トンのCO2が排出されるのを防ぐことを目指している。そのためEFWAは、Webサイト運営者を支援する取り組みの一環として、Webサイト向けエコ(環境保護)基準「Eco-Friendly Website Accreditation」およびその認定制度を策定した。1ページビュー当たりのCO2排出量が1グラム未満のWebサイトは、この基準の認定を受けることができる。
EFWAの認定を取得するには、四半期ごとの監査でWebサイトのCO2消費量の審査を受け、「地球に優しい」Webサイトであるという根拠を示す必要がある。EFWAはWebサイトのCO2排出量を調べる無料の計算ツールを作成し、Webサイトを最適化して排出量を減らす方法についての助言を提供している。
Webサイトの最適化の具体例として、EFWAはWebページが重くなるのを防ぐ下記のような対策を挙げている。
EFWAによると、現在インターネットにある全てのWebサイトにこうした対策を施せば、社会が「ネットゼロ」(温室効果ガスの排出量と、大気中からの除去量を等しくして、正味ゼロにするという意味)を目指す道のりの大きな一歩になる。
後編はインターネットの「省エネルギー化」がCO2排出量の低減にどれほどの効果をもたらすのかについて、EFWAの見解を紹介する。
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