いまさら聞けない「COBIT」とは? ITガバナンスとマネジメントの指針「COBIT 2019」基礎解説【前編】

ITサービスマネジメントもビジネス環境の素早い変化に適応できないと、停滞のリスクを負うことになる。組織のITガバナンスとマネジメントの成熟度を評価するのに役立つフレームワーク「COBIT」について解説する。

2019年05月30日 05時00分 公開
[Stephen J. BigelowTechTarget]

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 組織のITガバナンスの標準的なフレームワーク(評価基準の体系)である「COBIT」(Control Objectives for Information and related Technology)は、2012年からアップデートが途絶えていたが、ようやく2018年に更新された。

 IT部門は包括的なガバナンスとマネジメントの手法を必要としている。リソースとサービスを再現可能な方法で、安定的に提供できるようにするためだ。「ITサービスマネジメント」(ITSM)は、セキュリティや規制順守、ガバナンスといったビジネスニーズを実現する活動を指す。これに対してCOBITは、企業内でITSMを実現するための要素をフレームワークの形で整理して概説する実践規範だ。COBITは、ITSMのベストプラクティスをまとめた「ITIL」(IT Infrastructure Library)よりも守備範囲が広いが、重複する部分もあり、どちらもITSM実践企業の支援を目的とする。

COBITとは

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