2018年12月12日 05時00分 公開
特集/連載

ITIL第一人者に聞く 「ITIL 4に期待できるもの」とは何かITILは「終わっていない」(1/3 ページ)

ITILはITサービスマネジメント(ITSM)のフレームワークだ。2019年初めに最新バージョンである「ITIL 4」がリリースされるが、この新たなバージョンにCIOが期待できることは何だろうか?

[Linda Tucci,TechTarget]

関連キーワード

ITIL | CIO | コミュニティー


画像 「CIOに活用してほしい」ITIL 4の価値とは

 デイビッド・ラトクリフ氏は、業界でも有数のITSM専門家といわれている。同氏は、トレーニングコンサルタント企業のPink Elephantの共同設立者で社長を務めている。ITILフレームワークの最初のバージョンに関与し、1997年には、北米初のITIL基礎コースで教べんをとった。今回のITILの最新更新には直接携わっていないが、計画には参加しており、改訂についての説明を受けている。

 ラトクリフ氏は、ITILの前バージョンで不足していた点をしっかりと評価し、最新バージョンの「ITIL 4」は飛躍的に前進した、と評している。ITIL 4は、手引きとなるガイダンスの他に、IT部門のリーダーに必要なことを重点にしている。IT部門はテクノロジーやビジネスに関するとてつもなく大きな変化のときを迎えているためだ。

ITIL 4とITIL 3の違いは

画像 デイビッド・ラトクリフ氏

デイビッド・ラトクリフ氏(以下、ラトクリフ氏):ITIL 3の問題点は主にコンテキスト(ルール)と応用にあった。それはバージョン3だから問題だったわけではない。ITILの知的財産を管理する組織Axelosが『ITIL Practitioner Guidance』(ITILプラクショナガイダンス)という書籍を発行した数年前までは、ITILはプロセスとアクティビティーを中心に指導していた。コンテキストと応用に関する優先度が低かったのだ。

 それまでの約20年間に大きく欠けていたのは、ITILのワークフローの応用についてだ。ITILプロセスの導入方法や、作業方法に合致するツールの構築方法、ITILに合わせて人々の働き方を変える方法が欠けていた。

 実は、最初の数年でこの課題には気付いていた。だが、実際にITILに手引きとなるガイダンスを補完できていなかった。ITIL 4では、この点が大きく前進している。

       1|2|3 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news154.jpg

孫消費急減、女性のLINE利用増――ソニー生命「シニアの生活意識調査2020」
毎年恒例の「シニアの生活意識調査」。2020年のシニアの傾向はどうなっているでしょう。

news137.jpg

米大統領選を巡る「アプリ対決」のゆくえ 「Trump 2020」 vs. 「Vote Joe」と「TikTok」 vs. 「Triller」
米国では2020年月の大統領選挙を前に選挙戦がますます活発化しています。関連するアプリ...

news143.jpg

店舗の滞在時間が減少、「20分未満」が約1.5倍に――凸版印刷とONE COMPATHが5万人買い物調査
電子チラシ「Shufoo!」を利用する全国の男女5万人を対象に実施した買い物に関する意識調...