「Python」と「Go」のソースコードを比べて分かる「インデント」の違いとは?「Python」と「Go」の違いを比較【第2回】

プログラミング言語にはそれぞれに異なる文法がある。「Python」と「Go」では、インデント(空白)が持つ意味が大きく異なる。どのような役割を持つのか。

2023年04月29日 10時30分 公開
[Matthew GrasbergerTechTarget]

 プログラミング言語の中でも「Python」と「Go」(「Golang」とも)は、構文(文法や書式)の明快さや汎用(はんよう)性などの特徴から人気を博している。ただし両者には幾つかの重要な違いがあることを見逃してはいけない。両者の間にある5つの違いのうち、1つ目を解説しよう。

比較ポイント1.「インデント」の意味

 構文で比較すると、Pythonの方がGoよりも単純だと言える。Pythonは波かっこではなく、インデント(字下げのための空白)の量を変えることで、関数や制御構造を示す。

 以下の例は、文字列を大文字に変換するPythonの関数(関数名を「to_uppercase」と指定)だ。2行目の先頭にあるインデントは、この行が関数の本体であることを示す。2行目では、変数「string」内の文字列を、Python標準のメソッド(処理)「upper」で大文字に変換。戻り値を指定する「return」で、呼び出し元の関数に変換後の文字列を返す。

def to_uppercase(string):
    return string.upper()

 Pythonがインデントを利用するのに対して、Goは関数本体を示すのに波かっこを使う。そのため「C」など、ソースコード中のブロック(行のまとまり)を波かっこで表すプログラミング言語を使ってきた開発者には、比較的親しみやすい。

 以下の例は先のPythonプログラムと同様に、文字列を大文字に変換する関数(関数名を「toUppercase」と指定)をGoで記述したものだ。変数「str」内の文字列を、関数「ToUpper」を使って大文字に変換し、returnで呼び出し元関数に戻す。ToUpperは、文字列を扱うためのGo標準パッケージ(関数群)「strings」の関数だ。処理の流れは先のPythonプログラムと同じだが、構文の違いが見て取れる。

func toUppercase(str string) string {
    return strings.ToUpper(str)
}

 上記はPythonの例と違って、2行目の先頭にあるインデントは読みやすさのためだけにある。インデントがなくても、このプログラムは正常に実行可能だ。


 第3回は、PythonとGoにおける変数の型(数値や文字列といったデータの種類)の決定方法を比較する。

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