IT業界で活躍する女性を毎年表彰している英Computer Weekly。表彰された中で殿堂入りを果たした人物はどのような活動をしてきたのか。研究機関や政府機関で働く女性を紹介する。
英国のIT業界で活躍する女性に対して、英Computer Weeklyは2012年から毎年「Most Influential Women in UK Technology」というアワードで表彰している。その中で「Hall of Fame」(殿堂入り)を受賞した女性の活動を紹介する本稿は、政府機関や研究機関での取り組みを紹介する。
エリザベス・デナム氏は、英国の政府機関である情報コミッショナー事務局(ICO:Information Commissioner's Office)で情報コミッショナーとして2021年まで務めた。2020年1月30日に欧州連合(EU)から離脱した英国が、離脱後も欧州連合(EU)の「一般データ保護規則」(GDPR)に準拠し、個人情報を保護することを定めた「Data Protection Act 2018」の制定に携わるためだ。
2010〜2016年は、カナダのブリティッシュコロンビア州の情報・プライバシーコミッショナーとして、公共部門および民間部門において、プライバシーと情報へのアクセスに関する法の順守に取り組んだ。
2018年には、情報保護への貢献がたたえられCBE(Commander of the Order of the British Empire:大英帝国勲章コマンダー)を授与された。
ジリアン・アーノルド氏は、特にIT分野で働く女性を支援するIT人材紹介会社Tectreの創業者でマネージングディレクターを務める。
英国コンピュータ協会(BCS:British Computer Society)配下で、IT業界における女性の登用を支援するBCSWomenではチェアを務めた後、2016年2月からはプレジデントも兼務している。オープン大学(Open University)のSchool of Computing and Communicationsのインダストリアルアドバイザリーボードのメンバーでもある。
2016年からは、欧州の情報処理学会の連合体であるCEPIS(Council of European Professional Informatics Societies)でボードメンバーを務めるとともに、CEPIS内のタスクフォース「European Women in IT」のチェアを務めている。
STEM(科学、技術、工学、数学)分野の女性を支援するイニシアチブWise(Women into Science and Engineering)のボードメンバーを2008年から2018年まで務めていた。
第10回は、教育機関や政府機関で活発に活動する人物に焦点を当てる。
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