ソフトウェア開発の用語11選【第2回】
プログラミングの「DRY」「WET」は何が違う? いまさら聞けないIT用語
ソフトウェア開発で使われるIT用語「DRY」「WET」は、ソースコードの品質を高める上で役に立つ指針だ。具体的にどう使われているのか、それぞれの意味や違いと併せて解説する。
ソフトウェア開発で使われるIT用語「DRY」「WET」は、ソースコードの保守性や信頼性を高めるための重要な概念として、開発者同士のコミュニケーションでよく使われる。それぞれの意味と実際の使い方を解説する。
「DRY」「WET」の違いとは?
併せて読みたいお薦め記事
連載:ソフトウェア開発の用語11選
開発トレンドを解説
DRY
DRYは「Don’t Repeat Yourself」の略称で、「繰り返すな」という意味。ソースコードの重複を避け、再利用性を高めるための指針として、開発のあらゆるフェーズで使われる。
例えば、コードレビューやペアプログラミングの場面で、同じソースコードが複数箇所で繰り返されている場合、「この部分、DRYにできるよ」と指摘できる。
WET
WETは「Write Everything Twice」の略称で、「全てを2度書く」の意味。DRYの原則とは反対に、同じ処理やパターンが複数回繰り返される状況を示唆し、改善の必要性を指摘する場面で使用される。例えば、コードレビューで「この部分、DRYにするべきところがWETになっている」と指摘するといった具合だ。
ソースコードの重複を減らし、共通の処理を1箇所にまとめて再利用可能にする「抽象化」は、DRY原則を実践するための手法だ。しかし、コードベースの初期段階、つまり全体の設計がまだ固まっていない段階で抽象化を実施すると不完全になりやすく、後で問題を引き起こしやすい。
そのため一部のソフトウェアアーキテクトは、まずはWETを実践し、コードベースが確立してから抽象化を実施するよう勧めている。こうすることで、抽象化が上手く機能し、コードを再利用しやすくなる。
次回は、より良いソフトウェア開発を実現するために使われるIT用語を解説する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[サイボウズ株式会社] DXに必要な「Dスキル」「Xスキル」を持った人材を育成するには? -
市場調査・トレンド
[サイボウズ株式会社] データで見る、DXが「順調に進む企業」と「つまずく企業」の違い -
製品資料
[サイボウズ株式会社] 賛否が割れがちな「Notesからの移行」 新環境への移行を納得してもらうには? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] 農林中金に学ぶ内製開発 処理効率を約2倍に高めAI活用も加速させた方法とは? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] NTTグループのデジタル変革術、17万人が利用する決裁プロセス刷新の全貌
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
3
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
4
AI基盤は本当に「オンプレ回帰」する? Broadcomの言い分と企業の本音
-
5
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
6
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
7
「AI活用を前提とした業務PCへの移行」に関するアンケート
-
8
エンジニアが選考を辞退する本当の理由 7割が隠す“面接の違和感”とは
-
9
「コピペ運用の限界」に直面するAI活用 7割超が“別画面”のまま使う理由は?
-
10
無駄なWeb会議で組織が疲弊する 8割が導入する「非同期ツール」の選定基準
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
7
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
8
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
9
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー