スキルアップやリスキリングができる「オンライン学習サービス」5選知識やスキル習得に役立つ学習サービス【前編】

人工知能(AI)技術の活用が進む中で、働き手には以前に増してスキルアップやリスキリングが求められるようになった。知識やスキルの習得を目指す上で役立つ学習サービスを紹介する。

2024年09月29日 07時30分 公開
[Eric St-JeanTechTarget]

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 スキルアップやリスキリングが求められていても、何から始めたらいいのか分からない――。そう悩む人や企業に役立つのが、専門的な知識を学んだり独自の学習コンテンツを作成したりできる学習サービスだ。スキルアップやリスキリングに役立つ主要な学習サービス10選を紹介する。

1.「360Learning」

 360Learningが提供する同名サービスは、企業向けの「学習管理システム」(LMS:Learning Management System)だ。同サービスは、従業員同士が協力して学ぶ協調学習(collaborative learning)を重視した設計になっている。ユーザーは講座作成のためのテンプレートや各種ツールを利用して独自の講座を作成できる。

 「360Learning」は、LMSと学習用コンテンツ間のインタフェースやデータ形式を規定した標準規格「SCORM」(Sharable Content Object Reference Model)に準拠している。人事ツールとの連携やシングルサインオン(SSO)の利用も可能だ。

2.「Coursera」

 Courseraが提供する同名サービスは、大規模公開オンライン講座(MOOC)を提供している。同サービスの講座には、さまざまな大学や企業のオンライン講座がある。

 ユーザー企業はCourseraで任意の講座を活用した学習ロードマップを作成できる。従業員はそれに沿って学習を進めることが可能だ。同サービスには、専門家の指導の下で実践的なスキルを学習できる「ガイド付きプロジェクト」や、動画を使った講座などさまざまな形式の講座が存在する。認定資格や学位を取得できるものもある。

3.「edX」

 edXはCourseraと同様、MOOCを提供する団体だ。edXは同社が提供する同名サービスで、認定資格や学位を取得できる講座、修士号を取得できる講座も提供している。

 edXは伝統的な学校に似ている。例えば、特定のスケジュールに沿って講座を受講する必要があったり、受講者が試験を受けられる回数が限られていたり、決まった期間内に講座を修了しなければなかったりするからだ。講座には無料のものと有料のものがある。

4.「FutureLearn」

 FutureLearnもMOOCを提供する団体だ。提供する同名サービスで認定資格や学位を取得できる講座を提供している。同社は教育ベンダーGlobal University Systemsと戦略的パートナーシップを結んでいるため、ユーザーはGlobal University Systemsが提供する人工知能(AI)技術やデータ分析、コーディングの講座も受講可能だ。

 「FutureLearn」は、学習者をフォローしたりコメントを投稿したりできる「ソーシャルラーニング」に焦点を当てており、講師から学ぶだけでなく、受講者同士が学び合うこともできる。

5.「iversity.org」

 iversity Learning Solutionsが運営するMOOC「iversity.org」では、英語やフランス語、ドイツ語といった幅広い言語で講座を受講することができる。ユーザーはビジネススキルを高める講座だけでなく「労働の歴史」「気候変動」といった個人的な興味に応じた講座を見つけることもできる。


 後編はスキルアップやリスキリングに役立つ主要な学習サービス10選のうち、後半の5つを紹介する。

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