「HDD」が故障しやすくなる“4つの原因”はこれだHDD故障の原因と対処法【第1回】

HDDが故障すると修復するのはほとんど不可能だ。故障後の対策だけではなく、できるだけHDDが故障しないように使うことがまずは重要だと言える。HDDが壊れる4つの原因を押さえておこう。

2024年09月28日 08時30分 公開
[Robert SheldonTechTarget]

 「HDD」が故障したとき、物理的に修復することはほとんど不可能だ。HDDは精密に設計されており見た目こそ壊れにくそうでも、使い方によっては故障しやすくなる。どのような使い方に注意が必要なのか。HDDが壊れる原因は主に4つに分類できる。

HDDが壊れる“4つの原因”はこれだ

 後述する通り、HDDは内部にスピンドル(円盤を回転させるための軸)やプラッタ(データを記録する円盤部分)、磁気ヘッド(データ読み書きを担う部品)といったさまざまな可動部品を含んでいる。そのため精密に設計されてはいても、物理的な故障から完全に逃れることはできない。HDDは振動や温度、電気的な障害に非常に敏感だ。

 内部の部品やシステムに何らかの故障や障害が発生すると、HDDのデータは永久に失われてしまう可能性がある。HDDを使う場合は、HDDが故障した場合の対策を用意しておくのが重要なのはもちろんだが、故障を抑止するための対策も欠かせない。

 HDD故障の原因は、必ずしも物理的なものだけではない。一般的には以下の通り、HDDが壊れる原因を4つのカテゴリーに分類することができる。

  • 外部の影響による破損
    • 温度や振動、電気など外部からの要因による故障
  • 内部の機械的故障
    • HDD内部に搭載されている部品の不具合
  • 根本的な論理の問題
    • ソフトウェアやデータに起因する論理的な問題
  • ファームウェアの不具合
    • ドライブを管理するファームウェアの異常

 これらの故障原因は、単独で発生するとは限らない。複数の要因が影響し合って故障することもある。いずれにしても重要なのは、HDDは常にさまざまな故障のリスクにさらされているということだ。


 次回は、外部の影響によってHDDが故障する原因を詳しく解説する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

譁ー逹€繝帙Ρ繧、繝医�繝シ繝代�

製品資料 プリサイスリー・ソフトウェア株式会社

データソート性能向上でここまで変わる、メインフレームのシステム効率アップ術

メインフレームにおけるデータソート処理は、システム効率に大きく影響する。そこで、z/OSシステムおよびIBM Zメインフレーム上で稼働する、高パフォーマンスのソート/コピー/結合ソリューションを紹介する。

事例 INFINIDAT JAPAN合同会社

従来ストレージの約8倍の容量を確保、エルテックスが採用したストレージとは

ECと通販システムを統合したパッケージの開発と導入を事業の柱とするエルテックスでは、事業の成長に伴いデータの容量を拡大する必要に迫られていた。そこでストレージを刷新してコスト削減や可用性の向上などさまざまな成果を得たという。

製品資料 日本ヒューレット・パッカード合同会社

空冷だけではなぜ不十分? データセンターの熱負荷対策をどうする

CPUやGPUの性能向上に伴い、データセンターでは今、発熱量の増加にどう対応するかが課題となっている。特に高密度なサーバ環境では、従来のファンやヒートシンクに頼るだけでは熱管理が難しい。こうした中、企業が採用すべき手段とは?

比較資料 アイティメディア広告企画

ユーザーレビューで徹底比較、オンラインストレージ選定ガイド【2025年冬版】

オンラインストレージは幅広い用途で利用されるだけに、市場に提供される製品も多数に上る。最適なサービスを選定するための基礎知識を解説するとともに、ユーザーレビューから分かったサービスの違いを明らかにする。

製品資料 Dropbox Japan株式会社

ファイルサーバをアウトソーシング、「クラウドストレージサービス」の実力

中堅・中小企業の中には、IT担当者が社内に1~3人しかいないという企業も少なくない。そのような状況でも幅広い業務に対応しなければならないIT担当者の負担を減らす上では、ファイルサーバをアウトソーシングすることも有効だ。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。