就職で有利に働く見込みがある資格や学位を取得可能な「大規模公開オンライン講座」(MOOC)には、どのようなものがあるのか。有料から無料のコースまで、厳選した12個の学習サイトを紹介する。
大規模公開オンライン講座(MOOC)は、時間や場所の制約を受けず、さまざまなスキルを学習できる。受講するコースによっては、資格や学位を取得することも可能だ。ほとんどは有料だが、一部は無料で始められる。前編に引き続き、MOOCの具体例を紹介しよう。
FUN MOOCは、さまざまな科目で無料の学術コースと専門的なトレーニングを提供している。学習者は有料のコースを受講すれば、修了証明書を取得できる。コースの大部分はフランス語か英語で、フランスの大学や教育機関の教授、それらの国際的な学術パートナーが考案したものだ。運営母体のFUN MOOC Public Interest Group(ブランド名はFrance Universite Numerique)は、フランスの高等教育・研究・イノベーション省とグループの加盟機関による共同出資で成り立っている。
出版社のSpringer Natureが創設したiversityは、無料もしくは有料のコースを提供している。英語やスペイン語などの言語でさまざまな学術分野、専門分野の科目を学習可能だ。
Kadenzeは、大学やその他の教育機関と提携し、教育者、アーティスト、エンジニアが指導する芸術分野のコースを提供している。コースに応じて料金は異なる。
マサチューセッツ工科大学(MIT:Massachusetts Institute of Technology)は、黎明(れいめい)期からMOOCを提供している教育機関だ。同校が提供している「MITx Online」は、MITの教員やインストラクターが作成したコースを、オープンソースのeラーニングシステム「Open edX」を通じて提供するものだ。学習者は無料コースか、修了証を取得するために有料コースを選択できる。
OpenClassroomsは、ビジネスやデータに関する650件以上の無料コースを提供している。個人向けおよび企業向けのトレーニングも受講可能だ。
ドイツのポツダムにあるコンピュータサイエンスの研究所Hasso-Plattner-Institut fuer Digital Engineering (HPI)は、MOOCのプラットフォーム「openHPI」を通じてITに関するコースを提供している。ドイツ語と英語で利用可能だ。企業や教育機関が従業員や学生などの関係者向けに独自のブランドでMOOCを提供できる「Mooc.house」も用意する。
OpenLearningは、世界で300万人以上にサービスを提供している。学習者は個別の短期コースの他、マイクロクレデンシャル(単位ごとの履修証明)や学位を取得するためのコースを受講できる。
The Open Universityが運営するOpenLearnは「一口サイズの学習体験」と称し、900件以上の短期コース、記事、クイズ、インタラクティブゲーム、動画、音声などを無料で提供している。学習者は修了証明書も取得可能だ。The Open Universityは、学部および大学院の遠隔授業、オンライン学習コースも提供している。
Saylor Academyは、無料のオンラインコースを提供している。ビジネス、専門的な能力開発の他、数学、哲学、社会学など、約100件の大学レベルと専門レベルのコースを用意する。学習者は自身のペースで受講できる。
スタンフォード大学は、黎明期からMOOCを提供している大学だ。学習者が自身のペースで学べる専門的な能力開発のコース、大学院教育、同大学の講師や業界専門家が教える無料のコースなどを提供している。オンデマンドのウェビナー、記事、電子書籍などのコンテンツもある。
インド政府が立ち上げたSWAYAMは、英語とヒンディー語でコースを提供している。コースの受講は無料だが、修了証明書を取得したい学習者は、特定の日に実施される有料の試験をインドで受けなければならない。
清華大学が設立したXuetangXは、主に中国の教育機関と提携し、英米文学から中国医学、ITまでさまざまな科目のコースを提供している。
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