「職人技」「コピペ」はもう古い? 開発者を救うコード生成AI6選仕事で“使える”生成AI【後編】

生成AIを活用したコーディング支援ツールは、開発者の生産性向上を考える上で欠かせない存在になりつつある。ソースコードの生成に役立つAIツール「6選」を紹介する。

2025年01月09日 16時15分 公開
[Ben LutkevichTechTarget]

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 文章や画像を自動生成するAI(人工知能)技術「生成AI」は、業務の遂行上なくてはならない存在になりつつある。中でも生成AIを活用したコーディング支援ツールは、ソフトウェア開発現場から注目を集めている。本稿は、そうしたソースコードの生成に役立つAIツール6選を紹介する。

ソースコード生成AIツール6選

1.Aider AIの「Aider」

 人間の代わりにAIモデルがコーディングを支援するAIペアプログラミングツールだ。エンドユーザーは、バージョン管理システム(VCS)「Git」のローカルリポジトリ(保管場所)で、LLM(大規模言語モデル)を使用してコーディングできる。「GPT-4o」「Claude 3.5 Sonnet」などさまざまなLLMを使用可能だ。

2.Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Q Developer」

 自然言語で入力されたコメントや既存のソースコードを基に、ソースコードを提案する。セキュリティ上の脆弱(ぜいじゃく)性が懸念されるソースコードを特定し、修正案を提示する機能も備える。Microsoftの「Visual Studio Code」(VS Code)やJetBrainsの「WebStorm」などのIDE(統合開発環境)でも利用可能だ。コマンドラインインタフェース(CLI)でも動作する。

3.Anysphereの「Cursor」

 プロンプト(情報を生成するための指示や質問文)を基にソースコードを提案する、AI技術を搭載したソースコードエディタだ。さまざまな開発ツールと連携でき、エンドユーザーの開発環境にAI機能を組み込めるため、プロジェクトのソースコード全体を読んで文脈を理解できる点が特徴だ。

4.WPAIの「CodeWP」

 コンテンツ管理システム(CMS)「WordPress」専用のソースコード生成AIツールだ。スクリプト(簡易プログラム)言語「JavaScript」やプログラミング言語「PHP」を扱うことができ、WordPressの開発時間の短縮に役立つ。以下のプラグインとも連携可能だ。

  • eコマース(EC:電子商取引)サイト構築プラグイン「WooCommerce」
  • Webサイト構築プラグイン「Breakdance」と「Oxygen Builder」
  • 投稿内容の一括検索や置換を実現するプラグイン「Search Regex」

5.GitHubの「GitHub Copilot」

 ソースコード中のコメントからソースコードを生成できる、AI技術を搭載したコーディング支援ツールだ。例えば「Webサイトのランディングページをデザインしてほしい」と記述すると、適切なソースコードを生成してくれる。在学中の個人や「メンテナ」(特定のリポジトリやプロジェクトの管理を担当するエンドユーザー)は無料で利用可能だ。

6.Tabnineの同名ツール

 エンドユーザーが次に入力するソースコードを予測し、生成するコーディング支援ツールだ。開発者のコーディングスタイルやプログラミングのパターンに基づいてソースコードを提案する。「Ruby」「Python」「Rust」「Go」などのプログラミング言語を対象とし、「IntelliJ IDEA」「Visual Studio Code」(VS Code)などのIDEでも利用可能だ。特に、ソースコードのセキュリティや品質に厳しい要件を持つチームでの利用に適している。

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