Androidスマホユーザーを抱える企業がVPNの導入から運用を進めるためには、まず何をすればよいのか。7つのポイントを紹介する。
GoogleのモバイルOS「Android」を搭載したスマートフォン(以下、Androidスマホ)を業務に利用する際、社内ネットワークに安全に接続するためにはVPN(仮想プライベートネットワーク)が欠かせない。AndroidスマホでVPNを使えるようにするためにはどのような手順を踏めばよいのか。7つステップに分けて解説する。
VPNを選ぶ前に、自社が必要とするVPNの要件を確認する。以下の要件を洗い出しておくとよい。
クラウドVPNかオンプレミスVPNのどちらを使うのが望ましいのかを確認する。VPNへの投資価値を長期的に高めるには、現在の要件だけではなく、将来的な要件にも適応できる拡張性も考慮することが重要だ。既存のシステムと連携させやすく、セキュリティやコンプライアンスの要件を満たせるかどうかも判断基準となる。
サービスを選定した後、VPNを運用するためのシステムを構築する。セキュリティ設定やアクセスポリシーの構成、MicrosoftのID・アクセス管理システム「Active Directory」をはじめとした社内システムとの連携設定などを実施する。
オンプレミスVPNを導入する場合は、ハードウェアの購入、VPNサーバの設定、ネットワークの準備など、円滑な導入のため複数の工程が必要だ。
既にAndroidスマホの管理にEMMツールを利用している場合、VPNの設定もEMMツールするとよい。
EMMツールを使ってVPNサーバのアドレスや認証情報などの接続情報をまとめたプロファイルを作成することも必要だ。具体的な手順はEMMツールごとに異なる。
EMMツールを使っている場合、VPNプロファイルとVPNクライアントを対象デバイスに一括で配布できる。それが難しい場合は、従業員にGoogleの公式アプリケーションストア「Google Play」からVPNクライアントをダウンロードしてもらう。その上で、VPNへの接続方法を共有する。
さまざまな種類のモバイルデバイスからVPNに接続できるかどうかを確認する。一般的に、企業は多層的なセキュリティ対策を採用している。そのため、異なるセキュリティ層と競合してVPNへの接続に問題が発生する場合があることに注意しなければならない。
VPNに接続できるかどうかだけではなく、遅延や切断が発生しないかどうかも確認しておこう。
VPNは導入すれば終わりではなく、継続的な監視と調整が必要だ。最適な状態でVPNを運用するとともに、データを保護できるようにするためには、ソフトウェアのパッチ(修正プログラム)適用やアップデートが欠かせない。定期的なセキュリティ監査や脅威の侵入に対する防御、コンプライアンスの観点からも、継続的な監視が必要だ。
通信速度の低下や接続の中断といったユーザー体験(UX)に影響する問題が報告された場合、以下が発生していないかどうかを確認する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...