オリックス生命は、顧客対応の最前線であるコンタクトセンターのシステム開発に、IBMのSaaS型開発管理ツールを導入した。複数チームの開発状況を「見える化」し、市場の変化に即応できる体制の構築を目指す。
顧客からの問い合わせにきめ細かく対応するコンタクトセンターは、保険会社にとってビジネスの心臓部だ。オリックス生命保険では、その重要な業務を支えるシステムが転換期を迎えていた。これまでオンプレミスシステムで運用してきたコンタクトセンター向けツールの保守サポートが終了するという課題に直面していたのだ。
これを機に、オリックス生命保険はSaaS(Software as a Service)型のコンタクトセンター向けツールに移行し、コンタクトセンターのシステム開発に、短期間で開発と改善を繰り返す「アジャイル開発」を取り入れた。だが開発規模が大きくなるにつれ、複数のチームが関わるプロジェクト全体の見通しを立て、変化に迅速に順応することが新たな課題となっていた。
そこでオリックス生命保険が2025年1月に導入したのが、企業全体の開発計画から個々の進捗(しんちょく)までを一元管理できる、IBMのアジャイル開発の計画・進捗管理SaaS「IBM Targetprocess」だ。採用の決め手は、採用の決め手は、個別のチームの進捗管理にとどまらず、企業全体の戦略と開発を結び付ける機能性にあった。オリックス生命保険が特に評価したのは、以下の3点だ。
今回の導入は、金融業界で加速するデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れをくむものだ。オリックス生命保険ではすでに、IBM Targetprocessを通じて複数のチームが開発計画全体を共有することによって、チーム間の調整が円滑化し、現場の担当者が急な計画変更にも納得感を持って迅速に対応できるといった効果が表れている。
オリックス生命保険は今後、今回採用したIBM Targetprocessを土台として、より戦略的な目標管理手法の導入を視野に入れている。顧客ニーズの変化を先取りしたサービス開発をさらに加速させる構えだ。複数チームでのアジャイル開発は、各チームの開発内容が孤立し、連携が取れない状態に陥りやすい。大規模な組織運営と、変化に即応するための俊敏性(アジリティ)の両立という、企業に共通する経営課題を、専門ツールの活用によって乗り越えようとする事例として参考にできる。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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