IDCによると、2025年第3四半期の世界PC出荷台数は10%近く伸びた。特に日本での成長が顕著だった。それはなぜなのか。「Windows 11」移行に加え、もう一つの理由がある。
IDCは2025年10月8日(米国時間)、世界のPC出荷台数が2025年第3四半期(7月〜9月)に2024年同期比で9.4%増の7580万台だったと発表した。この需要をけん引したのは「Windows 11」への移行や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック中に導入されたPCの置き換えだ。特に日本ではその動きが目立ったという。
IDCによると、日本を含むアジア太平洋地域のPC 市場は2桁成長を記録した。日本ではWindows 11移行に加え、全ての児童と生徒にPCを持たせるという文部科学省の取り組み「GIGAスクール構想」による需要が市場の刺激剤になったという。
電子情報技術産業協会(JEITA)が2025年9月24日に発表した、2025年8月の日本のPC出荷台数は79万7000台だった。2024年同月比で52.3%の増加だ。日本のPC出荷台数は2025年7月にも同45.8%増(JEITA調べ)を見せ、Windows 11移行やGIGAスクール構想を追い風に継続的に伸びている。
IDCによると、日本以外のアジア太平洋地域では政治や経済の不安定さが響き、PC出荷の伸びがやや鈍化した。北米では輸入関税や経済不安の影響を受けて、Windows 11への移行需要が本格化するのは2026年になるとIDCはみている。
2025年第3四半期のメーカー別シェア(IDC調べ)では、Lenovoが首位を維持した。詳細は以下の通り。
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