世界のPC出荷台数が減少している。下落幅はどの程度なのか。なぜ出荷台数が伸びないのか。再び売れるようになるのは、いつなのか。調査会社のデータから考える。
調査会社IDCによると、2023年第1四半期(1月〜3月)の世界PC出荷台数は、法人市場、コンシューマー市場共に大幅減少した。実際、どのくらい減ったのか。PCの出荷台数が伸びない背景には、何があるのか。
IDCの調べでは、2023年第1四半期の世界PC出荷台数は、前年同期比29.0%減の5690万台だった。世界各国ではインフレーション(継続的な物価上昇)、米国に関して言えば米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げによって景気後退の懸念が高まり、PC販売に悪影響を与えたとIDCはみる。
PC販売不振の背景には、企業やコンシューマーがパンデミック中にPCを積極的に買い替えたことがある。そのため「当分の間、買い替え需要はない」とリース氏は言い切る。
IDCのモバイルコンシューマーデバイス担当マネジャー、ジテシュ・ウブラニ氏によると、PCの在庫状況は2023年第1四半期に、販売業者や再販業者の間では多少の改善が見られた。とはいえ在庫期間は、平均である約6週間を大きく上回っているという。在庫が膨らむ状況は、今後大幅な値引きがあったとしても、2024年半ばまで続く可能性があるとウブラニ氏は説明する。
次回は主要PCベンダーについて、PC出荷台数の落ち込み状況を詳しく見る。
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