GoogleのAIチャットbot「Bard」は、結果としてOpenAIの「ChatGPT」に後れを取ることとなった。Googleはなぜ出遅れたのか。
テキストや画像などを生成する人工知能(AI)技術「ジェネレーティブAI」(生成型AI)が盛り上がりを見せている。AIチャットbot(AI技術を活用したチャットbot)の流行に火を付けたのが、AIベンダーOpenAIが手掛ける「ChatGPT」だ。検索エンジン大手のGoogleも2023年2月にAIチャットbot「Bard」を発表したものの、結果として後追いの形となった。遅れの原因は何だったのか。
Googleは、2014年に買収したAIベンダーDeepMind Technologiesに集中的に投資してきた。そのことが、Bardなど自前のAIサービスを生み出すハードルになっていたと、調査会社Opus Researchの創設者兼アナリスト、ダン・ミラー氏はみる。
「Googleであれば、ChatGPTのようなAIサービスをいつでも公開できたはずだ」というのが、ミラー氏の見解だ。人々がChatGPTとOpenAIに注目するようになったことで、GoogleもAI分野で前進する必要を感じるようになったと同氏は説明する。
ジェネレーティブAIツールは急速に充実している。テキスト生成に関しては、ChatGPTやBardが立て続けに登場。画像生成については、OpenAIの「Dall・E」やStability AIの「Stable Diffusion」がある。
AI技術を扱うスタートアップ(新興企業)のEleven Labsは、AI技術を使ってテキストから音声を自動生成するサービス「Prime Voice AI」を公開した。ジェネレーティブAIを手掛けるWritesonicは、チャットbot「ChatSonic」を発表した。WritesonicはChatSonicについて「最新の情報を参照できないといったChatGPTの問題を、幾つかを改善した」と説明する。
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