「BingがGoogle検索に勝つ日」がまさかの現実に?過熱する「AI検索」の覇権争い【第1回】

Microsoftは検索エンジン「Bing」に、ジェネレーティブAIの代表格「ChatGPT」を生んだOpenAIの技術を組み込み始めた。「Google検索」の圧倒的勝利で終わったはずの検索エンジン戦争が、再び活発化しようとしている。

2023年05月02日 10時00分 公開
[Shaun SutnerTechTarget]

 テキストや画像などを生成する人工知能(AI)技術「ジェネレーティブAI」(生成型AI)が勢いづいている。その代表例が、AIベンダーOpenAIが提供するAIチャットbot(AI技術を活用したチャットbot)「ChatGPT」だ。ジェネレーティブAIの可能性に目を付けたMicrosoftとGoogleは、自社の検索エンジンにジェネレーティブAIを組み込み始めている。「Google検索」の圧倒的勝利で終わったはずの検索エンジンの覇権争いが、ここにきて再燃したのだ。

逆襲の「Bing」――脅かされるGoogleの“一強体制”

 ChatGPTはエンドユーザーのプロンプト(質問や指示)に応答して、ソースコードや学術論文を書いたり、詩などの文学的な文章を作成したり、複雑なトピックを調査したりできる。「ChatGPTによるAI技術の飛躍と進歩は、世界中で話題になった」と、調査会社Forrester Researchのアナリストであるウィリアム・マッキーン・ホワイト氏は述べる。

 Microsoftは、苦戦している自社の検索エンジン「Bing」に、出資先であるOpenAIの技術を導入。検索エンジン市場におけるGoogle検索“一強”の状況を変えようとしている。Microsoftは2023年1月、OpenAIに100億ドルの追加出資を表明した。

 2019年にMicrosoftが初めてOpenAIに投資するまで、OpenAIは非営利団体だった。ホワイト氏は「MicrosoftがOpenAIとのつながりを通じて、AI分野のリーダーだと見なされるようになった」と説明する。


 次回は、MicrosoftのCEOであるサティア・ナデラ氏が、ChatGPTなどのAIチャットbotにどのような期待を寄せているのかを紹介する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news116.jpg

AIを活用して広告クリエイティブの成果を予測 Macbee Planetが新モデルを開発
Macbee Planetは、AIを活用した広告クリエイティブの成果予測モデルを開発した。

news106.jpg

KDDIが取り組む3000万人規模のパーソナライゼーション データ基盤とAIの使いどころは?
AI時代のマーケターの悲願である「ハイパーパーソナライゼーション」に果敢に挑むのがKDD...

news046.jpg

ドクターペッパーが米炭酸飲料市場2位に躍進――ペプシ超えを成し遂げたすごいマーケティング【後編】
「選ばれし者の知的飲料」として知られ、確固としたファンベースを築いたDr Pepper。新た...