Microsoftは検索エンジン「Bing」に、ジェネレーティブAIの代表格「ChatGPT」を生んだOpenAIの技術を組み込み始めた。「Google検索」の圧倒的勝利で終わったはずの検索エンジン戦争が、再び活発化しようとしている。
テキストや画像などを生成する人工知能(AI)技術「ジェネレーティブAI」(生成型AI)が勢いづいている。その代表例が、AIベンダーOpenAIが提供するAIチャットbot(AI技術を活用したチャットbot)「ChatGPT」だ。ジェネレーティブAIの可能性に目を付けたMicrosoftとGoogleは、自社の検索エンジンにジェネレーティブAIを組み込み始めている。「Google検索」の圧倒的勝利で終わったはずの検索エンジンの覇権争いが、ここにきて再燃したのだ。
ChatGPTはエンドユーザーのプロンプト(質問や指示)に応答して、ソースコードや学術論文を書いたり、詩などの文学的な文章を作成したり、複雑なトピックを調査したりできる。「ChatGPTによるAI技術の飛躍と進歩は、世界中で話題になった」と、調査会社Forrester Researchのアナリストであるウィリアム・マッキーン・ホワイト氏は述べる。
Microsoftは、苦戦している自社の検索エンジン「Bing」に、出資先であるOpenAIの技術を導入。検索エンジン市場におけるGoogle検索“一強”の状況を変えようとしている。Microsoftは2023年1月、OpenAIに100億ドルの追加出資を表明した。
2019年にMicrosoftが初めてOpenAIに投資するまで、OpenAIは非営利団体だった。ホワイト氏は「MicrosoftがOpenAIとのつながりを通じて、AI分野のリーダーだと見なされるようになった」と説明する。
次回は、MicrosoftのCEOであるサティア・ナデラ氏が、ChatGPTなどのAIチャットbotにどのような期待を寄せているのかを紹介する。
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