OpenAIのAI検索ツール「ChatGPT Search」は、今後検索の在り方をどう変えるのか。「Google検索」との違いを5つのポイントから解説する。
2024年10月、AI(人工知能)ベンダーOpenAIは、AIチャットbot「ChatGPT」に検索エンジンを組み合わせたChatGPT Searchの提供を開始した。これにより、Googleの検索エンジン「Google検索」(Google Search)がデファクトスタンダードだった従来型の検索は大きく変わる可能性がある。本稿は、ChatGPT SearchとGoogle検索の違いを5つのポイントで比較する。
ChatGPT Searchは対話型インタフェースを採用しており、ユーザーはLLM(大規模言語モデル)との対話を通じて質問の答えを得ることができる。
一方、Google検索は従来のキーワード検索方式を採用しており、入力されたクエリに対して関連性の高いWebリンクを提示するものの、対話の要素はない。
ChatGPT Searchは対話のコンテキスト(文脈)を維持できるため、関連する追加の質問にもスムーズに対応できる。
Google検索は、各検索は基本的に独立したクエリ(検索文)として処理されるため、ユーザーが追加の質問をした場合でも、前回の検索結果との関連性を考慮する仕組みがない。
ChatGPT Searchは基本的な仕様として、ユーザーの質問に対する直接的な情報を要約して提示する。
Google検索は、独自のランキングアルゴリズムに基づき、クエリと関連性の高いWebリンクをランク付けして表示する。要約機能は標準では備えていないが、Google検索に生成AI機能を統合した「AI Overviews」を活用すれば、質問に対する要約や製品の比較などの情報を取得できる。
ChatGPT Searchは、サードパーティーの検索プロバイダーやメディアパートナーと連携することで、一定のリアルタイム情報を取得できる。
Google検索は、Web全体を常にクロール(巡回・収集)し、膨大なデータをインデックス化しているため、より広範で最新の情報を取得できる。
ChatGPT Searchは、質問に対する回答を簡潔な文章として提示し、必要に応じて出典リンクを添えることで、従来型の検索よりもスムーズな情報提供を実現している。
Google検索はWebリンクの一覧に加え、画像、動画、強調スニペット(注)などを組み合わせた多様な形式で検索結果を表示する。AI Overviewsを利用すれば、情報の要約と出典リンクを含めたより直感的な回答が得られる。
※注:通常の検索結果の表示形式とは逆に、説明のスニペット(短文)がリンクの上部に表示される特別なボックス。このボックスは検索結果の最上部などに表示される。
次回は、ChatGPT Searchの長所と短所をGoogle検索と比較しつつ、その限界について考察する。
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