PCをサブスクリプションサービスとして利用可能にする「PCaaS」(PC as a Service)。そのメリットとは何なのか。PCのリースとは何が違うのか。PCaaSの概要を説明する。
「PCaaS」(PC as a Service)はPCやOS、アプリケーションなど、PC利用に必要な要素をまとめて利用可能にするサブスクリプションサービスだ。一般的なPCaaSは月額課金の料金体系を採用しており、初期コストを抑えやすい。
PCaaSでは、調達や導入、修理、監視といったPC管理に必要な作業はベンダーが担当する。利用期間が終了した後のPCの廃棄や交換もベンダーが担う。複数のベンダーがPCaaSを提供している。
従来のPCのリースとPCaaSは同じではない。リースは、ユーザー企業が一定期間PCなどのハードウェアを借り受けるサービスであり、そのハードウェアはユーザー企業が管理する。一方でPCaaSでは、PCに関連する全ての要素をベンダーが管理することが一般的だ。
PC以外のハードウェアを提供するサービスは、PCaaSではなく「DaaS」(Device as a Service)と呼ぶ場合もある。ただしPCaaSとDaaSのサービス内容は、ハードウェアの種類以外に大きな違いがない。そのためPCaaSとDaaSの2つの言葉は、概して同一の意味で使われる。
第2回は、PCaaSが登場した背景を整理する。
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