「PCaaS」(PC as a Service)はPCを定額課金制のサービスとして利用可能にする。PC管理にPCaaSがもたらすメリットには、どのようなものがあるのか。
PC関連コストの適正化を支援する「PCaaS」(PC as a Service)。本稿はPCaaSの主な7つのメリットのうち、3つ目から5つ目を紹介する。
大量のPCの管理は、IT部門にとって大きな負担になる。PCaaSのベンダーは、ユーザー企業へPCを導入した後、テレメトリー(遠隔監視)システムで管理対象PCの健全性を監視し、PCに関する問題を未然に防ぐ。24時間年中無休の保守サービスを提供するベンダーもある。
運用経費(OPEX)型の料金体系がPCaaSの特徴だ。ユーザー企業はPCやオフィススイートなどのソフトウェアを用意する際に、高額な初期投資をする必要がなくなる。PCの利用に必要なコストは、利用料金として支払う。PCaaSは一般的に、PCライフサイクル全体にわたる保守管理サービスを標準で含む。PCのトラブルシューティングや撤去、廃棄などに追加料金は掛からない。そのためユーザー企業はPCaaSを使うことで、予算の設定や支出の追跡が容易になる可能性がある。
PCaaSベンダーは、次のようなさまざまな料金体系を用意している。
その他、契約期間内であれば追加料金を支払うことで、PCのスペックの拡張・縮小やアップグレードができるようにしているPCaaSもある。
第4回はPCaaSの7つのメリットのうち、6つ目と7つ目を説明する。
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