“大変過ぎるPC管理”から「PCaaS」で解放されようPCaaSを利用する7つのメリット【第3回】

「PCaaS」(PC as a Service)はPCを定額課金制のサービスとして利用可能にする。PC管理にPCaaSがもたらすメリットには、どのようなものがあるのか。

2022年09月28日 08時15分 公開
[Stephen J. BigelowTechTarget]

 PC関連コストの適正化を支援する「PCaaS」(PC as a Service)。本稿はPCaaSの主な7つのメリットのうち、3つ目から5つ目を紹介する。

3.PC管理を“お任せ”できる

 大量のPCの管理は、IT部門にとって大きな負担になる。PCaaSのベンダーは、ユーザー企業へPCを導入した後、テレメトリー(遠隔監視)システムで管理対象PCの健全性を監視し、PCに関する問題を未然に防ぐ。24時間年中無休の保守サービスを提供するベンダーもある。

4.PCコストを管理しやすくなる

 運用経費(OPEX)型の料金体系がPCaaSの特徴だ。ユーザー企業はPCやオフィススイートなどのソフトウェアを用意する際に、高額な初期投資をする必要がなくなる。PCの利用に必要なコストは、利用料金として支払う。PCaaSは一般的に、PCライフサイクル全体にわたる保守管理サービスを標準で含む。PCのトラブルシューティングや撤去、廃棄などに追加料金は掛からない。そのためユーザー企業はPCaaSを使うことで、予算の設定や支出の追跡が容易になる可能性がある。

5.料金体系を選択できる

 PCaaSベンダーは、次のようなさまざまな料金体系を用意している。

  • PC(標準サービス)
    • 従来型リース
      • 利用期間に応じた利用料金が発生する。PCaaSによっては、利用中のPCをユーザー企業が買い取ることを可能にしている。
    • 所有権移転型リース
      • 利用期間に応じた利用料金が発生する点は従来型リースと変わらないが、リース対象PCの所有権がベンダーからユーザー企業に移転する。
  • ソフトウェア
    • 分割支払い
      • ソフトウェアの料金を、PCを利用する全期間にわたり、分割で支払う。
    • 使用量に応じた支払い
      • ソフトウェアの使用量に応じて支払う。従量制課金とも呼ぶ。

 その他、契約期間内であれば追加料金を支払うことで、PCのスペックの拡張・縮小やアップグレードができるようにしているPCaaSもある。


 第4回はPCaaSの7つのメリットのうち、6つ目と7つ目を説明する。

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