プログラミング言語「C」の登場初期に、その革新性を広く知らしめるきっかけになったのが「K&R版C」の存在だ。K&R版Cとは何なのか。そもそも「K」と「R」とは。
通信技術の研究開発を手掛けるベル研究所(Bell Laboratories)は1973年に、プログラミング言語「C」を開発した。Cのコンパイラ(ソースコードを実行可能ファイルに変換するプログラム)は、ベル研究所内のさまざまなプログラムを実装できるほど強力だった。Cで記述されたOS「UNIX」は、研究指向の学術機関や政府機関が使用するようになった。
1978年、コンピュータ研究者のデニス・リッチー氏とブライアン・カーニハン氏は書籍『The C Programming Language』(プログラミング言語C)を出版した。この書籍はCの基準が整うまで、一般的な規約としての役割を果たした。The C Programming Languageには、カーニハン氏とリッチー氏の名を冠した「K&R」という略称がある。K&Rを標準としたバージョンのCは「K&R版C」とも呼ばれる。
K&R版Cは、次の革新的な機能を盛り込んだ。
第3回はCの標準化の歴史を整理する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
日本テレビの運用型テレビCM「スグリー」、プレミアパートナー企業9社を認定
日本テレビは、テレビCM枠をWebで購入できるサービス「スグリー」のプレミアパートナー9...
ウェルチのCMOが語るリブランディング 脱「ぶどうジュースの会社」なるか?
Welch’s(ウェルチ)が製品の品揃えを拡大する中で、CMOのスコット・ウトケ氏はブランド...
OpenAI、Google、etc. 第59回スーパーボウルで賛否が分かれた“微妙”CMたち
スーパーパーボウルLIXでは、有名人やユーモア、政治を前面に押し出した広告について、賛...