日常的に扱うIT用語の中で、“実は読み方を曖昧に記憶している”ものはないだろうか。本稿は、そのような用語を19語選出し、6つのカテゴリに分類して紹介する。
情報システム部門やIT管理者が日々接するIT用語には、略称や英語由来の言葉がある。正しい読み方や意味を理解していない用語をそのまま使ってしまったために、会議や仕様のすり合わせ時にトラブルを生じさせてしまったら――。本稿ではそのようなトラブルを生まないようにするために、IT管理者が知っておくべき19の用語を6カテゴリに分けて解説する。なお、IT用語には開発者コミュニティーや地域によって複数の呼び方が存在する場合があるため、国内で広く使われている代表的な読み方を中心に紹介する。
読み方 ファイドーアライアンス
オンライン認証のセキュリティと利便性を向上させるための国際的な業界団体。Google、Microsoft、Apple、Samsungを含むさまざまな企業が加盟している。
読み方 ダブリュースリーシー
「World Wide Web Consortium」の略。Web技術の標準化団体で、HTML、CSS、アクセシビリティなどの勧告を策定している。「ダブリュサンシー」と読まれることもあるが、英語圏では数字をそのまま「スリー」と読むのが一般的である。
読み方 アイキャン
「The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers」の略。ドメインやIPアドレスの管理組織。例えば、「.com」「.org」「.jp」などのトップレベルドメイン(TLD)の割り当てや管理を実施している。
読み方 アイオー
「Input/Output」の略。ストレージやネットワークなどの入出力処理を指す。サーバ性能のボトルネック分析で見ることがある用語だ。
読み方 アイピーセック
暗号化プロトコル。VPNなどで利用される。
読み方 ディーエヌエスセック
「Domain Name System Security Extensions」の略。DNS(ドメインネームシステム)の応答に電子署名を付与し、改ざんやなりすましを検出する拡張仕様。
読み方 マイターアタック
「Adversarial Tactics, Techniques, and Common Knowledge」の略。攻撃者の戦術(Tactics)と技術(Techniques)を体系化した知識ベースであり、実際の攻撃事例に基づいて継続的に更新されている。
読み方 シーム
「Security Information and Event Management」の略。ログやイベントを集約し、相関分析やアラート発報を行うプラットフォームを指す。
読み方 オーオース
ユーザーの認証情報を外部のアプリケーションに共有することなく、必要最小限のアクセス権を委任するための標準プロトコル。
読み方 エルモ
「Embeddings from Language Models」の略。自然言語処理(NLP)において、単語をベクトル化(数値化)する手法。
読み方 ローラ
「Low-Rank Adaptation」の略。既存の大規模AIモデルに対して低ランク行列を追加することで軽量にファインチューニングする手法。
読み方 カグル
データ分析の専門家が集まるオンラインコミュニティー。企業や政府がデータを提供してコンペティションを開催し、世界中の技術者が予測モデルの精度を競い合っている。
読み方 アイデムポテント
同じ操作を複数回実行しても結果が変わらない性質。
読み方 アシッド
データベースのトランザクションが信頼性を持って処理される際に必要な4つの特性。「ACID」は各特性の頭文字を並べたものだ。各特性は以下の通りだ。
読み方 ケーブイエム
「Kernel-based Virtual Machine」の略。Linuxカーネル(OSの中核ソフトウェア)に統合されたオープンソースのハイパーバイザー。
読み方 エヌブイエムイー
フラッシュストレージ専用に開発された転送プロトコル。
読み方 バターエフエス
「B-tree file system」の略。Linux向けのコピーオンライト型ファイルシステムで、スナップショットやチェックサムなどの機能を備える。
読み方 ニューマ
「Non-Uniform Memory Access」の略。マルチプロセッサ環境でCPUとメモリの距離によってアクセスレイテンシが異なるアーキテクチャを指す。
読み方 エンジンエックス
高性能なWebサーバ/リバースプロキシとして広く利用されているソフトウェア。静的コンテンツ配信やロードバランシング、APIゲートウェイなど用途は多岐にわたる。
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