モデリングに必要な基本的な機能を備えた「JUDE」の新バージョンが2008年6月末にリリースされた。実際に追加された機能を試してみた。
かつてUML(Unified Modeling Language)モデリングツールであった「JUDE」は、ER図(Entity Relationship Diagram)やDFD(Data Flow Diagram)などUML以外のモデルをサポートするシステム設計支援ツールに進化している。2008年6月末にリリースされたばかりの新バージョン「JUDE/Professional 5.3」の魅力をひも解いていこう。
ソフトウェア開発におけるモデリングの重要性は既に広く認識されており、モデリング言語としてデファクトスタンダードであるUMLを用いたモデリングツールが複数のベンダーから発売され、広く利用されている。
現在発売されているモデリングツールの傾向は、大きく2つの方向性に分かれている。1つはモデルからコードを生成するモデル駆動開発(MDD:Model Driven Development)をサポートし、厳密なUMLモデルを作成する機能に注力する製品。もう1つは、UMLを開発者同士、顧客と開発者など「人と人」のコミュニケーションツールととらえ、モデルの表現力やモデル作成の容易さに注力する製品だ。今回紹介するJUDE(開発元:チェンジビジョン)は明確に後者の方向性を志向した製品といえる。
他製品と比較してJUDEが持つ特徴的な機能を紹介する。
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