質問:テストケースを設計する際、どのような点を注意すべきでしょうか?
設計に当たっては、実用的で再利用可能なテストケースの作成を目指すことが大切だ。設計プロセスに役立つアイデアを以下にまとめたので参考にしていただきたい。
最初に考えなければならないのは、利用者のことである。誰がテストケースを読み、それを使用するのかということだ。テストケースの利用者が新米テスターなのか、経験豊富なテスターなのか、それともオフショア(海外)アウトソーサーのテスターなのかによって、テストケースのデザインは異なる。
新米テスターやオフショアテスターが各テストケースで必要な「すべての情報」を提供するようなテストケースを作成するのであれば、テストケースはかなり詳細なものにする必要がある。テストケースの目的は明確に示さなければならない。テストデータをテストケースに添付してもよい。テストデータを含めるのであれば、テストデータは「指定通りに」使用しなければならないのか、それともサンプルとして添付してあるだけなのかを明記する必要がある。
テストデータはテストで非常に重要な部分である。テストケースに書き込まれたテストデータが、使用するデータタイプのサンプルであり、テスターが創造性を発揮して、ほかのテストデータを使用しても構わないのであれば、テストケースにその旨を明記しなければならない。場合によっては、定義されたすべてのテストケースについてその旨を明記し、テストチームに周知徹底する必要があるだろう。
具体的な例を見てみよう。同一の認証情報を使って2つのユーザーアカウントを作成できないことを示すためのテストケースを設計する場合を考える。筆者がテスターであれば、このテストケースの目的として記載された要件に違反するための手段を思いつく限り試そうとするだろう。例えば、1つのアカウントを作成し、それをいったん無効にした上で、同じ認証情報を使って別のアカウントを作成し、その後で、最初のアカウントを再び有効にするといった具合だ。
この例とは対照的に、ジョー・スミスという名前のユーザーアカウントを作成し、そのアカウントが作成されたことを確認した上で、ジョー・スミスという名前で別のアカウントの作成を試みよというテストケースの具体的な指示に従うという方法もある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
DXが進み、レガシーシステムからの脱却が喫緊の課題となっている今。「ERP×ノーコードツール」のアプローチで基幹システムの刷新に取り組む企業が増えている。そのアプローチを推進するに当たってのポイントを解説する。
DXの本質は、デジタル技術を駆使して変化に適応する能力を身につけることにある。その手段の1つとして注目を集めているのが、ローコード/ノーコード開発ツールだ。京王グループなどの事例とともに、その特徴やメリットを紹介する。
DX人材の重要性が高まる中、ノーコードツールの活用によって業務改革と人材育成を両立しようとする動きが活発化している。年間約780時間の工数削減を実現した京セラをはじめとする5社の事例を基に、その実態を探る。
急速に進化するデジタル技術は、製造業などのものづくりの現場にもさまざまな恩恵をもたらしている。しかし、設備点検業務や棚卸業務などの立ち仕事や移動が多い現場では、いまだにアナログ業務が残存し、効率化の妨げとなっているという。
あらゆる業界でDXの重要性が増しているが、工場や倉庫の中にはデジタル化が後回しにされている隙間業務が多数ある。その理由を明らかにした上で、それらの業務をモバイルアプリでデジタル化し、現場DXを推進する9社の事例を紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。